永保寺(えいほうじ)は、臨済宗南禅寺派、山号は虎渓山(こけいざん)、本尊は聖観世音菩薩。開創は1313年、夢想疎石、開山は元翁本元。2つの国宝、観音堂と開山堂を擁する多治見の古刹。国の名勝庭園は名高い。 |
岐阜県多治見市の古刹、虎渓山永保寺を参拝しました。中央高速は多治見インター、東海環状道からは土岐南多治見インターから、いずれも10分ほど、門前には広大な駐車場が完備して車でのアクセスに便利なところです。参道から境内に入ると見事な本堂(庫裏)が現れます。
境内を見渡すとまず目に入る池と庭園、国の名勝に指定されていて期待できます。まず本堂にお参り。
2003年に本堂ほかが全焼、2007年には庫裏が、2011年には桧皮葺きの本堂と大玄関が再建されました。その前にはイチョウの巨木がそびえています。
このイチョウ、目通りが433cm、樹高は25m、樹齢はおよそ700年です。2003年の本堂火災の際には建物側の枝が焼けてしまいましたが、現在は以前の形を取り戻しました。
こちらは簡素な西門です。
本堂にお参りし、御朱印を頂いたので、庭園を拝観します。夢窓疎石がこの地を訪れたとき、中国の虎渓(世界遺産)に似た風景だったため「虎渓山」と名付けたそうです。
境内にはカエデも多く、紅葉の季節はさぞかし見事でしょう。
さて、永保寺の国宝のひとつ、開山堂です。年に一日、3月15日のみ公開されています。
永保寺を開山した仏徳禅師を祀り、1352年に建立されました。手前に礼堂、奥に祠堂、2つの建物が組み合わさっています。
岩の上には「六角堂」正式には「霊雍殿」、ここには立ち入ることは出来ませんが千体地蔵が祀られているそうです。
もう一つの国宝は「観音堂」です。1314年の建立、夢窓国師がこの地を訪れた1年後に建立されたとのこと。
なお、2つの国宝は 永保寺の公式ホームページ に内部も含めて詳細写真が掲載されています。
開山堂の前に立つ石像。
「虎渓山 永保寺」データ
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・岐阜県多治見市虎渓山町1丁目42
・TEL 0572-22-0351
・JR多治見駅よりバス、「虎渓山」下車歩10分
・駐車場 あり