「葦毛湿原」
葦毛湿原(いもうしつげん)、愛知県豊橋市の北部郊外に位置する湿原で、ミニ尾瀬と呼ばれる。面積は約5haあり、250種類の植物が自生し四季折々の花を楽しませてくれる。 |
<アクセス>
車でアクセスする場合の最寄りの駐車場は「葦毛湿原第二駐車場」です。満車の場合は更に広い第一駐車場が隣接しています。ここから葦毛湿原入り口まで
貯水池の脇を進みます。立派なトイレがありますので必要な方はここで用を足してください。葦毛湿原にトイレはありませんので。
左の小道を進むと葦毛湿原です。5分ほどです。立派な枝振りの木ですね。
<葦毛湿原 入口>
木立の中の平坦な道を進むこと5分、ほどなく葦毛湿原の入口に到着です。
入り口にはたくさんの説明板が立っています。四季の花の説明板。
葦毛湿原は湖西連峰登山の入り口にもなっています。そのルート説明です。
<葦毛湿原 散策>
湿原に木道が敷かれています。これに沿って散策します。
うしろの稜線は湖西連峰。
ざっと周囲を見渡すと、湿原の広さはサッカー場4つ分くらいでしょうか。それほど広くありませんので1時間もあればくまなく散策できます。
湿原内を整備するボランティアの皆さん。
<葦毛湿原で見つけた草花>
秋は水分が少なく、沼地も乾燥気味。季節的には花の少ない季節だと思いますが、よく探すと色んな花が見つかりました。それらのいくつかをご紹介します。50音順です。
亜高山帯の湿原に自生する多年草、花期は8月から9月。主な生息域は日本海側だそうですが。(チシマゼキショウ科イワショウブ属)
あちこちにたくさん咲いていました。花期は9月から10月。(別名マアザミ、キク科アザミ属)
花期は8月から9月ですので、やや終わりかけていますね。(キキョウ科ミゾカクシ属)
なお、サワギキョウは横溝正史の小説「悪魔の手毬唄」にも登場する有毒植物。触らないように。
花期は8月から10月。開花時は白色ですが、次第に紅紫色になります。なお、各地で減り始めていて、絶滅危惧種に指定されつつあります。(キク科シオン属)
湿原の周辺に自生する多年草です。(キク科ヒヨドリバナ属)
花期は8月下旬から10月。木道の脇に群生していました。鉄分の多い酸性土壌の湿地に自生するのだそうです。東海地方が主な繁殖地ですが、葦毛湿原はその代表的な生息地です。なお、絶滅危惧II類に指定されています。(ホシクサ科ホシクサ属)
木道の脇に、こんなふうに群生していました。
ニガナに似ていますが、こちらは多年草。花期は9月から10月。細長い葉はほとんど枯れていて見ることは出来ませんでした。(キク科スイラン属)
ガクアジサイに似ています。
つぼみは赤ですが、花は真っ白です。花期は9月から10月。水辺や湿地の縁に自生します。見分け方:葉の根本近くに八の字の大きな薄黒い斑紋がひとつあります。(タデ科イヌタデ属)
入口付近の木道脇に群生していました。写真は開花前です。葉がソバに似ています。また茎にはトゲがあります。花期は8月から10月。(タデ科タデ属)
これも入口付近にて。小さな白い花がクラスター化します。花期は8月から11月。(セリ科ムカゴニンジン属)
|
Copyright (C) 2020 ZauCats, All Rights Reserved.