「加茂荘花鳥園・庄屋屋敷 加茂荘」
加茂荘花鳥園(かもそうかちょうえん)。掛川の北部里山にに桃山時代から続く庄屋の加茂家屋敷を中心に、広大な温室による花鳥園と広大な菖蒲園、そして庄屋屋敷から構成される植物園。 |
桃山時代から続く掛川の豪農・庄屋である加茂家(現在の当主は14代 加茂元照氏)の邸宅・庄屋屋敷が公開されています。加茂荘花鳥園に入園すれば見学できます。この建物が建造されたのは1773年ですから筑後240年を経過した文化財です。こちらは「長屋門」。
門を入ってすぐ左にあった説明書き。
門を入って正面には「厩(うまや)」と「納屋」があります。
中は全体が土間。大きなツボがいくつか見えますが、ご当主が地中海の某島で仕入れてこられたものだとか。オリーブの実を入れる壺です。
さまざまな昔の農具が置かれています。幼い頃に見慣れたものや見たことのないものも。
母屋に入りました。
太い梁にまずびっくりします。直径50cmほどはありそうです。裏山から切り出した木材だとか。
土間にはかまどが2つありました。絶えず火が焚かれていました。理由をお伺いすると、屋内を燻しているのだとか。虫よけですね。
屋内をぐるっと一周します。連なった部屋に「つるし雛」が飾られていました。日本の伝統行事紹介の一環として展示されています(2018年11月まで)。約2,000体が飾られています。つるし雛に目を奪われてはいけません。鴨居の上の古美術も注目。額絵や槍・長刀も。火縄銃もありましたよ。
ここは主人の間でしょうか。一段高いところにありました。
その隣の部屋には奥様の肖像画?
池のある内庭です。
ギャラリーとしても使われる離れからもいいながめ。
当初の建物は草葺の平屋建てだったそうです。明治17年に2階建てに改築し瓦葺きになりました。公開されているのは1階のみ、2階はまだ住居として使われているのでしょうか?
庭の向こうに白壁の土蔵が見えます。明治に入ってから建てられたものだそうです。いずれの建物も文化財の指定は受けておらず加茂家が自力で維持管理されているようです。ご当主は全国にある花鳥園事業を始められたり、アジサイの品種改良・販売を事業化されて成功したり、とビジネスセンスのある方、今後も世の中を明るくする新事業を始めていただきたいものです。
見学を終えて花菖蒲園に戻ると遠路でカモさん(加茂さん)たちが迎えてくれました。
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