都田総合公園・生物図鑑

「ヤママユ」

Biological Diversity in Miyakoda Sogo Park, Hamamatsu

「ヤママユ」ヤママユガ科、大型のガ。翅の色は濃茶から黄色まで様々。羽根を広げると目(斑紋)が4つ。斑紋の色はシロから赤い縁取りまで様々。
  [開張] 150mm前後
  [学名] Antheraea yamamai yamamai (Guerin-Meneville, 1861)
  [見られる季節、時間帯] 7月から9月、夜行性
  [生息地域] 本州、四国、九州
  [成虫の遭遇場所] 落葉雑木林、郊外の住宅地など
  [幼虫の遭遇場所] クヌギ、コナラ、カシ、カシワなどの葉を食する
  [都田総合公園での遭遇頻度] まれ

2016年8月 撮影

濃い茶色タイプのヤママユです。公園の植栽の中から突然おおきな枯れ葉が舞い上がった、と思いきや、よく見るとヤママユでした。かなり大きく最大幅は150mmを超えていたと思います。

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ヤママユの成虫は口が退化していて、成虫になったあとは一切給餌せず生殖して命耐えるのだそうです。

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ヤママユは天蚕と書き、カイコ(家蚕)と同様に飼育して繭から生糸が作られ、地方によっては飼育されています(長野県穂高地方など)。ただ技術的に難しく出来上がった絹はカイコのものに比べて価格は20倍ほど、珍重されるようです。

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2015年9月 撮影

黄色いタイプのヤママユ。すでに命絶えた個体です。

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「ヤママユの繭(マユ)」 2015年12月 撮影

ヤママユの幼虫は楕円形のボールのような繭(マユ)を作って小枝にぶら下がり、そこで蛹になります。大きさは50mmほど。ドウダンにぶら下がった2個体を発見。

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中に住人がいる時は美しい緑色ですが、すでに抜け殻、茶色になっています。

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