旧東海道「日坂宿」
撮影 2021年2月21日
NISSAKA-SHUKU Kakegawa JAPAN - February 21, 2021
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日坂宿（にっさかしゅく）、東海道五十三次の25番目の宿場町。金谷宿と掛川宿の間にある。東海道三大難所のひとつ「小夜の中山」の西に位置する。33軒の旅籠があり、宿場町としては小規模であった。 |
旧東海道の25番目の宿場町「日坂宿」（にっさかしゅく）をめぐります。南端にある「事任八幡宮」（ことのままはちまんぐう）からスタートです。
神社から国道１号線に出て、Y字交差点を左折します。（赤い歩道橋の上から撮影）
少し進むと道は狭くなり、再び分岐。ここを右に進むと宿場町「日坂宿」です。（左に進むと粟ヶ岳方面）
この宿場町は明治以降いったん衰退し、最近になって復興したものです。したがってところどころに古い建物が残っている程度。馬籠や妻籠のように江戸時代を思わせるような古い建物がズラッと軒を連ねているわけではありません。
右に見える高架道路は国道１号線掛川バイパスです。「古宮橋」を渡ると徐々に古い建物が増えていきます。途中の見どころをご紹介しますね。
橋を渡ってすぐ左に現れるのは「下木戸跡」。宿場の安全のために東西入り口には木戸が設けられました。ここは西側の門だったところです。
その隣に「高札場」です。幕府や領主の定めた法令や禁令をかかげたものを高札と呼び、目立つ場所に建てられました。８枚の高札が復元されています。
右にかなり古そうな建物が見えてきました。
旅籠「川坂屋」です。往時の姿を残す数少ない建物の一つです。身分の高い武士やお公家さんが泊まった格式の高い脇本陣的な宿だったそうです。内部はのちほどゆっくり見学します。
川坂屋の道路向かいは相伝寺です。
ところで日坂宿を歩くと、各家屋の軒下に「屋号」を示す木札が掲げられているのに気づきます。これは、宿場町だった頃、そこにその屋号の家が建っていたことを示します。現在の家屋の住人はその屋号の子孫というわけではなく、全然関係のないかたが家を建てて住んでおられます。この木札は「町おこし」の一環ということで。
旅籠の「萬屋」です。こちらはもっぱら庶民の泊まる宿だったようです。
「法讃寺」、浄土真宗のお寺です。
「藤文」、日坂宿最後の問屋役を務めた伊藤文七邸です。
奥に入ったところに日坂宿の観光トイレがあります。その左に白壁の「藤文蔵」が見えます。1841年に日本で郵便制度が始まった時、この建物は日本最初の郵便局の一つだと言われています。
日坂の先にあらわれる急坂は東海道三大難所の一つ。「小夜の中山」は安藤広重の浮世絵に描かれています。
続いて「問屋場跡」。宿場の大きな役割の一つ、貨物や手紙などを次の宿場に送る業務（いわゆる駅伝ですね）を担っていたのが「問屋」でした。
「本陣跡」です。門だけが復元されています。本陣は諸大名が江戸への往復の際に宿泊したところ。広大な敷地に大きな建物がありましたが、現在は広場になっています。日坂宿の本陣は「扇屋」、明治３年まで営業していました。のち、建物は小学校に使われたそうです。
「秋葉灯籠」、日坂宿にはこの灯籠を含め3ヶ所に立っています。しばしば大火に遭っていたようで、火伏の秋葉信仰
緩やかな上り坂の両側に日坂宿は続きます。
さらに進むと目前に突然現れる国道1号線とバイパス。旧東海道はここで分断されますが、この先は「二の曲り」の急坂に続いています。さらにその先は「小夜の中山」です。
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