奥山半僧坊は方広寺山内にあって、鎮守の神様です。15年に一度の御開帳がありましたのでお参りしてきました。その時の写真レポートです(2013年11月7日)。
入り口の黒門を入り、拝観受付を済ませて楼門をくぐり参道を進みます。半僧坊は本堂のさらに奥にあります。参道沿いの「五百羅漢さん」や「椎河大龍王堂」などを眺めながら、ゆるやかな坂道を登っていきます。この道は「表参道」と呼ばれ正式な参道ですが舗装されていません。道幅も広く舗装された裏参道を歩く方が多いようですが、今日は表参道を。
しばらく歩くと赤い「亀背橋」です。
橋を渡れば本堂や半僧坊への近道。
橋の途中からの眺めはたいへんよろしい。
方広寺の本堂に向かわず、まず半僧坊のお堂をお参りします。お堂は、寺院の守護社としては非常に立派。なにしろ半僧坊信仰は全国規模ですから。
方広寺の開祖である無文元選禅師が中国から船で戻る時、台風にあって遭難しそうになりました。禅師は必死にお経を唱えたところ、鼻が高く目の鋭い異人が現れて「私が禅師を無事に国までお送りします。」と叫び、船を導きました。
帰国後、禅師が奥山に方広寺を開いた時、異人が再び現れ、「禅師の弟子にしていただきたい。」と申し出たところ、禅師は「あなたは、半分槽のようです。」と言って弟子になることを許しました。その後、異人は自らを半僧と呼び、禅師にお仕えして修行を積みました。
禅師が亡くなった時、半僧坊は「私はこの山、このお寺、世の人々を護ります。」と言って姿を消しました。のち、方広寺では半僧坊を鎮守として祀ったところ、災難を除く権現さまとして広く信仰を集めたということです。
ここからではご開帳された半僧坊大権現の姿を見ることが出来ません。内陣に入るには、方広寺の本堂にあがり、渡り廊下を経由して堂内に入ります。
では、いったん半僧坊のお堂を出て、本堂にむかいます。
本堂を経由して渡り廊下に到着。ここからは結縁の綱を辿ってご本尊にむかいます。
この紐の先に御開帳の范曽防弾権現が。と、写真はここまで。ご神体は撮影禁止、しかもかなり暗い所におわしましたのでよく見えませんでした(笑)。
お参りを終え、本堂の裏廊下を経由して戻りました。裏山の築地も紅葉の色付きが始まっています。
こちらは本堂の表側。
紅葉ピークには黄色と赤のコントラストが見事になります。
対岸の三重塔を眺めながら15年に一度の特別御開帳拝観を終えました。次回の御開帳は2028年です。
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