佐鳴台の老舗レストラン「鳥善・ジ オリエンタルテラス The Oriental Terrace」の看板メニュー「ザ・フュージョン The Fusion」をいただく機会を得ましたので、その内容をご紹介したいと思います。今日は「テラスルーム」(個室)を予約しての会食です。佐鳴湖を眺める一室、涼しい季節ですとテラス窓を全面開放し、室内外が一体化する素晴らしい部屋ですが、あいにくの暑さ、今日は窓を締めて冷房の効いた涼しい部屋での食事です。(写真はフロントのフラワー・アレンジメント)

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さて、今日いただくのは3段階あるフュージョン料理の真ん中クラス(¥12,000 サービス料別)、乾杯酒のシャンパンが付いています。お酒が飲めない方にはスパークリング白ぶどうジュースが出されました。どちらもフランスもので高級そう(笑)。

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最初に現れたのはアミューズです。「フォアグラのプランチャとアニス風味のピュレ、パンデビスのクルトン添え」。スタッフの方が詳しく料理の説明してくださいます。なお、プランチャは鉄板で焼くという意味、パンデピスはフランスの伝統菓子です。1cmくらいの暑さのフォアグラを焼いたものがパンデピスで挟んであり、これが2つ。豪華なアミューズですね。なおソースのアニスは薬草/香辛料でウイキョウや甘草(カンゾウ)に似た甘い香りがあります。

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もうひとつのアミューズです。「ノルウェー産サーモンのミキュイ、瞬間スモーク仕立て」。桜のチップのスモークがフタの中にたちこめています。サーモンのミキュイは初めての経験、絶妙の味です。

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蓋を開けると、もわっと薄煙がただよい桜チップスモークのいい香り。サーモンの上に見える黒い粒は昆布です。食べる時はミキュイとは何かわからず「おいしい、おいしい」と口に運んだのですが、帰宅してミキュイを調べて驚きました。ミキュイは半生を意味するフランス料理の手法です。生サーモンをまずマリネに30〜60分漬けます。次に、マリネから取り出したサーモンを45度の温度で30分程湯せんをします。これで一見生、でも実は火が通っているミキュイの出来上がり。おいしいものは手間がかかるんですね。

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前菜の「グリーンアスパラガスのクルトンロースト、トリュフのブルーテとフレッシュトリュフ」、アスパラガスの下半分がクルトンで包んであり、こんがり焼かれています。メニューはホワイトアスパラと書かれていたのですが、「今日は仕入れることが出来ずごめんなさい」とのことでしグリーンアスパラでした。まあ、どちらでもいいです。美味しいことには違いない。トリュフもいい香り。

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魚介のメインは「厳選海の幸を詰め込んだ濃厚ブイヤベース」、グリルした鯛、ホタテ、ロブスターなどが盛られたお皿が運ばれてきました。

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次に魚介を煮込んだスープを注いでブイヤベースの完成。これまでに食べたもっとも美味しいブイヤベースです。

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肉料理のメインは「ハチミツで焼き上げたバルバリー産鴨のロッティー」、フランス産のバルバリー種の鴨肉です。肉が厚く脂肪分の多い皮が薄いのが特徴。高級食材です。ロッティーはローストという意味。ここまで前菜からメインへと出された料理を順に頂いて至福の頂点です。値段相応の食材と調理、と言ってしまえばそれまでですが、そこにシェフとスタッフのおもてなしの心が加わった結果、非日常で異次元の一流料理ができあがるんですね。

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スイーツです。旬の果物を組み合わせたコンポートです。コーヒーと一緒にいただきました。また写真はありませんがパンは「自家製酵母パン」でした。
ここまで、出される料理すべて盛り付けも味も「さすが」といえるものばかり。シェフさんが腕によりをかけて作られたのが伝わってきます。

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部屋から佐鳴湖の眺めはいつもすばらしい。鳥善は抜群のロケーションにあるんですよね。建物の素晴らしさ、料理の美味しさ、眺めの良さ、どれをとっても一級の食事を楽しめる「ジ・オリエンタルテラス」でした。

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(店の外観、室内の様子、メニューなどは取材時点のものです。最新情報はネットなどでご確認下さい。)

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