「都田の津島神社」 撮影 2013年 - 2016年
TSUSHIMA SHRINE, Shin-Miyakoda, Hamamatsu 2013-2016
床面積1平米ほどの小さな神社、津島神社です。こんなに小さな神社ですがGoogleMapにの掲載されているんです。ひょっとするとGoogle登録された浜松で最も小さな神社ではないでしょうか。場所は、都田テクノポリスに隣接する「都田総合公園」、その北駐車場の前に「沢上墓苑」という墓地があります。墓地専用駐車場横の林の中に神社はあります。
社殿の基礎部分はコンクリートブロックが並んでいますので近年建て替えられたもののようです。ちょっと見ただけではとても神社には見えません。
側面は波型ブリキ。
社殿のうしろには大量の瓦が半分土に埋まって打ち捨ててあります。かつての社殿は瓦葺きだったのでしょう。
なお、アクセスですが、現在お墓の駐車場から徒歩0分。一方、澤上墓園が建設される以前、このあたりはウッソウとした山の中、都田の里から山上の神社まで登るしかありません。その参道は今でも残っています。最も近い民家から5分ほどの登りでたどり着けますが、途中は倒木も多く、寂しい道なので一人歩きはおすすめしません。
旧参道から津島神社の社殿に登る階段。(明るく見えるところに出れば澤上墓園、そして都田テクノポリスがすべて見渡せる、すばらしい展望です。)
社殿の左側に壊れた灯籠が建っています。建立はなんと文化10年(AD.1813年)です。本来一番上に載せられるべき「笠」を台座に使っていますね。
裏側を見ると「秋葉山」と書いてあるではないですか。これは秋葉灯籠だったのですね。(かつて秋葉信仰が盛んな頃、全国から秋葉詣があり、街道には道標としてあちこちに秋葉灯籠が立っていました。)秋葉神社と津島神社は祭神も違いますしなんら関連のない神社。そしてここに秋葉街道があったとも考えられません。ということは灯籠だけ後で運んできたのでしょうか。
社殿の左手前にあった、灯籠の壊れた部分(火袋)です。もともと灯籠の位置はここだったようです。本来、この台座の上に秋葉山と書かれた「足」が乗り、その上に「中台」(秋葉山の上に逆さに載せられている!)、そして壊れている「火袋」、そしてその上に「笠」が乗り、てっぺんに丸い石「宝珠」が乗ります。
2013年8月撮影の社殿です。賽銭箱が現在のものとは違い、手前に「津島神社」と書かれています。
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