「有楽苑」 - 撮影 2015年9月21日
有楽苑(うらくえん)。織田信長の弟、大茶匠・織田有楽斎が建てた国宝茶室「如庵」を中心に多くの文化財を集め広い庭園内に配している。苑内では呈茶も楽しめる。名鉄犬山ホテルの正面に位置する。 |
国宝に指定された茶室は日本に3つありますが、そのひとつ「如庵」見たさに犬山市の「有楽苑」を訪問しました。もとは京都・建仁寺の正伝永源院にあったものですが、わけあって現在こちらにあるのです。
受付で拝観料を支払い、拝観順路にしたがって進みます。
最初に現れるのは「元庵中門」。
「元庵」は有楽斎が大阪・天満に構えた茶室を復元したものです。玄関から向こう側が見通せていますが、拝観路の最後に向こう側からこちらに向かって眺めることが出来ます。
次は「弘庵」です。
ここからが最大の見所エリアです。
正面が国宝「如庵」、その左は需要文化財「旧正伝院書院」です。
以前に京都の正伝永源院が特別公開されたとき、境内にある如庵のレプリカを見ました。この時はたいへんな数の軽学者があってゆっくり見学できませんでしたが、今回は本物をこころいくまでゆっくり見学で来ました。
国宝認定証も掲示されていました。
園路の各所に様々な花が拝観者の目を楽しませてくれます。鮮やかな紫色、これはなんという花でしょう?
これも名前がわかりません。
配管路の最後に現れるのは「元庵」有楽斎が大阪・天満に構えた茶室です。
織田信長の実弟、有楽斎は戦国時代から江戸時代初期まで生きた人。荒れた世において穏健派に徹し、京都において茶人として生涯を終えます。享年76歳。なお有楽斎を名乗った頃、キリシタンとなったためクリスチャンネーム「ジョアン Joan, Johan」を授かりました。茶室「如庵」はこの名前を冠したものです。
元庵の奥を覗き込むと、床の間の壁に見える十字、壁の下地に柱があって変色したもののようですが、意図してこういう構造にしたのかどうか、今となっては誰もわかりません。結果として床の間に十字架が現れました。
名鉄犬山ホテルです。有楽苑はこの正面にあります。ホテルの駐車場を利用できます。
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