宇治の黄檗宗・萬福寺は中国風寺院の雰囲気あふれる大寺院です。中国の隠元禅師により開山されました。日本にインゲンマメなどを伝えると同時に中国の精進料理も伝えました。肉や魚介類を使わない点はに日本のものと同じですが中国風の味付けが特徴で「普茶料理」とよばれています。寺院内でも頂くことは出来ますが、通常は事前予約が必要なことと4名程度の人数がまとまらないと予約できませんので敷居が高いですね。

萬福寺の総門左手の有料駐車場のそばにある「萬松閣、京洛膳 萬」ではランチタイムに手軽な「普茶弁当」を用意しています。メニューを開くとトップにあるのが「普茶弁当」、迷いなくこれを注文、税込み¥3,000です。ランチとしてはやや高額かな、でもこの後に掲載する料理写真を観ていただければ決して高額なランチではないことがわかりますよ。

ban11.jpg

料理が出されるまで「京楽膳 萬」特製の「黒豆茶」をいただきながら待ちます。(お代わりできます。)

ban11.jpg

ここから「普茶弁当」です。なお、普茶料理における定番メニューにはそれぞれ呼び名がついていて、それにならってご紹介します。最初に運ばれてきたのは「麻腐(マフ)」、白ごまと黒ごまの2タイプです。この胡麻豆腐は「京楽膳 萬」の謹製、店内でも売られていますのでおみやげに購入することが出来ます。

ban11.jpg

つぎに、2段のお重には4種。左上から順にアップ写真で。

ban11.jpg

左上は「浸菜(シンツァイ)」と呼ぶものでしょうか。「ヤマイモの梅肉和え」

ban11.jpg

右上は「筝羹(シュンカン)」、野菜や乾物の「煮物」です。控えめの味付け。

ban11.jpg

右下は「雲片(うんぺん)」と呼ばれる野菜のくず煮、中華風の味付けですがおいしい!

ban11.jpg

左下は「うなぎの蒲焼もどき」、大豆を使ってウナギの感触と味を似せています。調べたところ、豆腐をすったものに、おろした山芋を混ぜて作る、と書かれていました。

ban11.jpg

ひっくり返すとうなぎの皮を似せて海苔が張ってあります。これが魚の風味をかもしだして、蒲焼のタレとともにうなぎ味を再現しています。これは絶品でしたね。

ban11.jpg

次は「油茲(ゆじ)」、味付きの野菜天ぷらです。花のように見えるものは昆布を切り開いて粟をまぶして揚げたもの。その他、季節の野菜天の盛り合わせです。

ban11.jpg

こんにゃくと稲荷のお寿司。これもなかなかのもの。ここまででお腹いっぱい(笑)。

ban11.jpg

水果(スイゴ)、デザートです。
さて、一人でも注文できる普茶料理、いかがでしょうか。コストパーフォーマンスにも優れた「京楽膳 萬」の普茶弁当は、まだ一度も食べたことがない、という向きに最適です。

ban11.jpg

(店の外観、室内の様子、メニュー、料金などは取材時点のものです。最新情報はネットなどでご確認下さい。)

ブログランキングに参加中
気に入って頂けたら
クリックお願いします
にほんブログ村 旅行ブログ 京都旅行へ  人気ブログランキングへ


Ads by Google



関連コンテンツ


Copyright (C) 2017 ZauCats, All Rights Reserved.

back-to-top.jpg
トップへ