「慧光寺のイチョウ」- 2011年6月24日

Big Tree in EKOJI TEMPLE. Kyoto - June 24, 2011
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慧光寺(えこうじ)、「慧」は「恵」の旧字体。山号を智照山、日蓮宗。創建は天文年間(1532-1555年)、足利将軍の家臣である野本式部少輔輝久の正室、伊佐が輝久の菩提を弔うため私邸を寺院に改造したのが始まり。寺名は輝久の法名「慧光」に由来。
・京都市上京区浄福寺通一条上る笹屋町1丁目562-5 map
・075-441-3903
・市バス「今出川浄福寺」又は「千本中立売」下車徒歩3分
・境内自由、駐車は境内に可能

慧光寺の山門です。背後にイチョウの巨木が見えています。

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契約駐車場として使われている境内の片隅にこの巨樹は立っています。以前はもっと枝張りが大きかったそうですが、周辺の民家を考慮して剪定されたとのこと。秋になれば黄色モミジが見事です。

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根元よりの3mくらいの高さで最も太くなっています。目通りは目測でおよそ400cm。

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慧光寺の向いにある常福寺のご住職から聞いた面白い言い伝えを一つ。

かつて、浄福寺の西隣には大超寺というお寺がありました。現在は岩倉花園町に移転し、跡地にはマンションが建っています。浄福寺の東隣には慧光寺があります。

それぞれのお寺には大きなイチョウの木があって大超寺と慧光寺はオスの木、常福寺はメスの木。浄福寺のイチョウにはたくさんの実が出来ました。大超寺の小僧は「大超寺のイチョウがあるから浄福寺のイチョウに実がなるのだ。実を半分よこせ」と主張しました。浄福寺の小僧は「慧光寺にもオスのイチョウがある。」と言って主張をはねのけました。

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その後、大超寺は移転し、大超寺のイチョウも切り倒されたところ、浄福寺のイチョウは結実しなくなりましたとさ。現在、常福寺のイチョウはほとんど枯れてしまっています。健在なのはここ慧光寺のイチョウのみです。



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