春埜杉(はるのすぎ)は春埜山のほぼ山頂にある寺院、大光寺の境内にあります。春野町のふもと、国道58号線(信州街道)から和泉平に向かう道に入ります。(T字路に入ったところ左に「春埜山大興寺 表参道 これより14km」の白い看板あり)
途中、和泉平、砂川の集落を過ぎ、大時の十字路(国道389号線と交差)を直進。山道を5km走って駐車場に到着。車を停め、入り口までやって来ました。ここは東海自然歩道とのルートとも交わっていて、山頂とは思えないほど整備されています。綺麗なトイレも完備していました。
整備された参道をお寺に向かって進みます。
本堂や寺務所などに囲まれた空間に出ます。そこに小さな山門。門を通して見えているのが春埜杉。
門からながめると下に向かって階段が伸びています。かつての参道でしょう。その脇に春埜杉がそびえています。昔の人達は春埜杉を目指して登ってきたのでしょう。
ご住職様に特別な許可をいただき春埜杉の脇の祠までおりました。春埜杉はさらに10mほど下の斜面に立っています。(現在、根元を保護するため、一般の見学者は門より下に降りることはできません。あしからず。)
木の脇に立てば人間と比較して木の大きさがはっきり分かるのですが、これでも十分大きさがわかりますね。直径で4.5m、幹周りは14mもあります。
寺務所横の手すりからながめます。主幹部分の全景です。根元よりも上部のほうが太い! 枝分かれする部分の周囲は20m以上ありそうですね。
圧倒的な太さ。
上部、枝が密集する部分。枝張りがすごい。
枝分かれする部分には小屋が1軒建ちそうです。
この杉の木、行基が植えたとの伝承があるそうです。ま、それくらい古い樹齢ということですね。
駐車場脇の展望台からは南アルプスの南端の山々、京丸山や蕎麦粒山などを見渡すことが出来ました。なお、こちらは駐車場が完備しており、道路も比較的整備されているので、冬期の積雪期を除けば楽にアプローチできます。また参道は起伏がないので足腰の弱い方でも見学ができます。