醍醐寺・三宝院は、1115年、醍醐寺第14世座主 勝覚僧正によって創建されました。ながらく内部は一切撮影禁止でしたので、これまで見事な庭園をお伝えできませんでしたが、昨年より庭園の撮影は可能になりましたのでさっそくご紹介したいと思います。
まず最初の見どころは、門を入ってすぐ左手の通称「太閤しだれ桜」、大勢の観光客がカメラを構えていますね。
見事な枝振りですね。桜の傘の下に100名は入れそうです。奥村土牛画伯の「醍醐」に描かれた桜です。樹齢は160年と言われています。
さて、それでは大玄関から入り、庭園を拝観しましょう。
入って右手に進むと広々とした庭園が見えてきます。
三宝院庭園は太閤秀吉が「醍醐の花見」に際してみずから基本設計したものだといわれています。
表書院から眺めた三宝院庭園の全体像です。当初は池泉鑑賞式庭園、のち回遊式に改造されました。広々とした庭園ですね。池と石組みがポイント、手前の3つの石は「賀茂の三石」とよばれ、鴨川の水の流れを表しています。
三宝院は応仁の乱で消失し、その後荒廃していたのですが、秀吉の庇護のもと復活し、庭園もこのように立派になりました。
橋の左脇にある松は樹齢500年ともいわれています。
庭園はさらに奥に広がっています。
庭園全体を見渡しました。その広さが際立っています。書院庭園としてここまで広い池泉庭園は他にありませんね。拝観の皆さん、堪能していらっしゃいました。
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