知恩院の方丈庭園は池泉回遊式、京都市指定名勝です。江戸時代初期、小堀遠州に縁のある玉淵によって作庭されたと伝わっています。庭園拝観は通常、御影堂の右に回りこむと拝観受付ですが、御影堂が平成大修理中とあって、御影堂を左に回り込み武家門から入って集会場を一番奥に進んだところが受付でした。拝観料を払い、庭に降りたところがこの写真です。
修復中の御影堂が庭のうしろにそびえています。
大方丈の建物に沿って進んでいきます。
この庭園は江戸初期の1642年、玉淵と量阿弥が作庭を行い、1644年、紀州大納言より青石の寄贈を受けて完成されたそうです。
その後、改修を繰り返し、1799年、秋里籬 島による「都林泉名勝図絵」の絵図にはほぼ現在と変わりない形になっていたとのことです。{参考文献「京都市指定名勝 知恩院方丈庭園の成立について」福原成雄 2006-12)
手前が大方丈、向こうが小方丈です。建物に沿って白砂の上を奥に進んでいきます。
小方丈前の庭園は「二十五菩薩の庭」と呼ばれています。知恩院が所蔵する国宝「阿弥陀如来二十五菩薩来迎図」をイメージして造園されたものです。
一番奥に現れる門は「権現門」、現在のような規模の伽藍建立に貢献した徳川家康、秀忠、家光の三代を祀ったもの。本日は中にはいれませんでした。
階段の上に御霊屋があります。
ここからの写真は帰路です。逆向きの写真。小方丈。
そして大方丈。向こうに修復中の御影堂の屋根が見えています。さて、御影堂の修復中は拝観エリアが大きく制限されています。方丈庭園から階段を登ったところにある「山亭庭園」も現在は見学することが出来ませんのでご注意下さい。
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