長楽寺は円山公園の南端の小路を東に登って行った小高いところ、円山公園の東端に位置します。2度目の訪問です。
寺宝が特別公開中でした。(第16回、京の冬の旅、非公開文化財特別公開) 書院にあがり、解説員の方から建礼門院にまつわるお話をうかがいました。
雨の夕刻、撮影条件は最悪ですが、なんとか書院庭園をきれいに撮れました。相阿弥の作と伝えられています。
書院を拝観したあと、本堂に向います。
本堂はもと西賀茂、正伝寺の法堂です。明治23年に譲り受けて移転しました。さらにその前は伏見桃山城内にあったものだそうです。なお本尊の准胝観音は長楽寺HPによると「歴代天皇の御帰依深く、勅封の秘仏として奉安せられ、歴朝の御即位式及び御厄年のみに御開帳される秘仏」だそうです。
本堂の左脇から一段低いところに降りると「平安の滝」があります。
ここは修業の場、また流れ落ちる水は「八功徳水」とよばれる名水です。
石組みの中には左右4体づつ、弁天など計8体の像が刻まれています。
時宗祖師像7体(重要文化財)などを収める収蔵庫です。もともとあった収蔵庫は2008年5月7日の火災によりほぼ全焼しましたが立派に再建されていました。
拝観券の写真にある「安徳天皇画像」や「建礼門院画像」が特別展示されていました。
帰り際、拝観受付に立ち寄り「前回こちらを拝観したのは火災の少し前でした。ニュースで火災のことを知りびっくりしましたが、寺宝はよく無事でしたね。」とお尋ねしたところ、「みんなで運び出しました。」とのこと。景観上、鉄筋建築できないので、今後も火気には気を付けないと。すぐ脇にあるゴミの焼却炉は撤去してほしいものです。
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