東山三条の大将軍神社に「夏越の祓」の茅の輪が設置されていると聞きやってきました。大将軍神社は、地下鉄東西線の三条駅と東山駅のちょうど中間です。西側の鳥居から境内に入ります。ではさっそくレポートします。
うっそうとした境内ですね。歴史の長さを感じさせます。かつて「ぬえの森」と呼ばれていたそうです。
境内の真ん中に舞殿があります。正面に見えるのは本殿です。
茅の輪は舞殿の右側に設置してありました。あまり手をかけずに作られたように感じられました。
左回りするには輪の左の隙間をくぐれば良いのですが、今日はあいにくの雨、茅の輪が濡れていましたので舞殿の周囲を大回りしました。
茅の輪をくぐったあと本殿にお参りします。
拝殿と本殿の間には巨大なイチョウがそびえています。塀で囲まれた中にありますので幹の太さはわかりませんでしたが、かなりの巨木ですね。樹齢800年だそうです。
さて、本殿をお参りしたあと、境内をぐるっと一周してみます。舞殿の後ろに見えるのは社務所、右に赤い鳥居が見えますが、、、
こちらは「荒熊稲荷社」、境内の西側です。
そしてこちらは「東三条社」、境内の東側にあります。平安中期、藤原兼家がこのあたりに邸宅「東三条殿」を建立しました。兼家の子、藤原道長は屋敷内に鎮守社として勧請したのが東三条社です。
なお、素戔鳴尊の和魂(にきたま}は「大王」、荒魂(あらたま)は「大将軍」と呼ばれ、平安京の四方に祀られ「方除け」の神様として信仰されてきました。。東山三条の大将軍神社は京の都の東側に祀られた荒魂です。
東側の鳥居です。東山三条・大将軍神社は三条通から20mほど南側にあって、三条通との間に商業ビルが建っています。ですので通りから見えませんし、通り歩いていてもこんな大きな神社が三条通にあるなんて想像できません。この大将軍神社の知名度が低いのもそれが理由かもしれませんね。
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