四条大橋の東詰めには、南側に南座、北側に北座、ふたつの芝居小屋がありました。現在は南座のみが残り営業していますが、北座はビルになって、聖護院八ツ橋やレストランが入居しています。この5階にある「北座ぎをん思いで博物館」を見学しました。
かつて北座がここにあったことを示す石碑です。
北座の入口です。こんなところに博物館があるなんて。知名度もないので、来る見学者もなくてクローズしているかもしれません。なにはともあれ入ってみましょう。5階まではエレベータで上がります。エレベータのドアが開くと、いきなり博物館の受付です。
入場しようとしたところ、受付の方から「お店で購入されましたか?」と聞かれました。何か購入すれば無料で見ることが出来るんだそうですが、我々は直接こちらに伺ったので入場料を払いました。入って直ぐのところに展示されている舞妓さんの髪型モデルです。説明員の方が髪型も含め、展示物をすべて説明してくださいました。
なお、内部の撮影に関しては壁に張り紙があって「写真撮影はご遠慮ください」の旨が書かれていますが、説明員の方に許可を頂いて撮影しました。
八坂神社の石段辺りからの、明治各時代の古写真です。現在に比べればずいぶん狭い四条通です。
南座と北座の古い写真です。
明治20年ころの四条大橋。向こうに見えている大きな建物は南座。そして橋の左側には北座も写っています。
かつての「川床」の様子。本流の流れの上に床几をおいたシンプルなもの。当然水流が増すと危険です。この形は後に禁止され、現在の組み立て式「床」になりました。
「拾遺都名所図会」の1ページ、18世紀の四条河原の様子を描いています。
賀茂川に面した部屋には舞妓さんの一年を写真展示、ソファーがたくさん並べられ、ゆっくり休憩もできます。
窓からは賀茂川、四条大橋、南座を眺めることが出来ます。
「南座」とレストラン「菊水」のビル、そして川端通です。
賀茂川と「床」を見下ろすことが出来ます。先週まで行われていた「京の七夕」もここから見渡せたそうです。
見学所要時間は30分から1時間くらいでしょうか。構えて見学する、というほどのものではなく、やはり1階で八ツ橋のみやげを購入し、それに付帯するサービスとして見学する、という程度のものでしょうか。今日は五山送り火の日。それにちなんで入口の脇には「三笠」の送り火バージョンが展示されていました。
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