第38回「京の夏の旅」として「祇園甲部歌舞練場」の庭園が公開されました。
歌舞練場の入口です。もとは建仁寺の塔頭・清住院の建物でしたが改修したものです。
その左に立つ立派な建物は「ギオンコーナー」、祇園甲部の広報館のような位置づけですね。京都の伝統芸能をダイジェスト版で観覧できますので、多くの観光客が(主に海外からの)訪れます。
本日拝観するのは右手奥に進んだところにある「八坂倶楽部(やさかくらぶ)」に付属する庭園です。
さっそく入ってみましょう。
まず広間でスカイの説明員の方からこの庭園のいわれを聞きます。
この広間は、都をどりの時に、観客が開演を待つ場所。
庭に降りました。この巨大な靴脱ぎ石に驚かされます。鞍馬石だそうです。
この場所は、かつて織田有楽斎の邸宅があった場所。回遊式の庭園が作られています。
「八坂倶楽部」の建物は国の登録有形文化財に指定されています。
池を渡ったところには茶室があって、「如庵{じょあん)」と名付けられています。本物の如庵は茶人であった織田有楽斎の邸宅に造られていたもの。
如庵は、現在は国宝となって現在犬山市に移設されています。また、そのレプリカは建仁寺の塔頭・正伝永源院にあって、以前に拝観したことがあります。
屋内に展示されていた、第1回「都をどり」に使用された衣装。東京遷都の後、京都復興のため明治5年、「京都博覧会」が開催されましたが、槙村副知事の提唱で博覧会の附博覧として祇園の芸舞妓によるお茶と歌舞を公開することにしました。これが「都をどり」の始まりです。
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