青蓮院と知恩院が南北に接しているとずっと思っていました。青蓮院本堂から前庭を眺めると、正面の苔庭の向こうに塀が連なっていますが、「ああ、あの向こうは知恩院なんだな。」と。
ところが、青蓮院から知恩院に向かって歩いていて、青蓮院の築地を過ぎると、小さな門が開いています。よく見ると「花園天皇陵」、休日は閉ざされていたので気付きませんでした。平日歩いての新たな発見です。
真っ直ぐ伸びる参道、150mほど。青蓮院の壁伝いに登っていきます。
御陵の手前に墓守?の事務所がありました。訪れる人もいないこのような御陵に番人はいないだろうなぁ、と思って中を覗くと、ちゃんと座っていらっしゃいました。目が合うと軽く会釈。天皇御陵の全てに万人を雇うなんて、いったいどれだけ経費がかかるんだろう?
花園天皇の名は嵯峨野の寺巡りで眼に触れることが多いですが、御陵が東山にあるとは思いませんでした。
参道の塀越しに青蓮院の庭があるのですが、うまい具合に木を配置して、見えないようになっていました。青蓮院側からすれば、知恩院の事務棟などをうまく目隠ししているのでしょう。
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