東山祇園の古刹「建仁寺」、冬の風景です。例年だと正月明けの1月はオフシーズン、建仁寺に訪れる観光客はほとんどなく、静寂が楽しめるのですが、今日は十日えびすの余波でしょうか、それとも日本の観光シーズンには関係ない海外からの見物客の増加でしょうか、方丈庭園の濡れ縁にはずらっと座っています。
もっとも途中の花見小路、四条通は人でいっぱいでしたから、さもありなん、ですね。
さて、方丈前の枯山水庭園は街なかの喧騒はどこへやら、沈んだ冬の静けさを醸し出しています。
今回の拝観で一番の見どころはこちら。小書院に特別展示されていました染色画家、鳥羽美花さんの襖絵。こちらの作品は「凪」、ベトナムの水辺の風景だそうです。型染めにより絹織物に染められています。
裏側の部屋に入ると、こちらはあざやかな青一色の「舟出」です。メイキングの公式YouTubeを拝見しましたが、制作には大変な手間がかかるんですね。ベトナムでのスケッチをもとに下絵を描き、それを型紙として細かな切り絵のようなカッティング作業、そして刷毛による塗り、素晴らしい作品です。
いつもの「潮音庭」、葉がすべて落ちた冬の光景です。
証書員から庭越しに見えるのは大書院の「風神雷神図」。
大書院の「風神雷神図」。この絵をはじめとして方丈の襖絵もふくめすべて撮影可能です。実は精巧に制作されたレプリカです。
大書院と小書院はふたつの渡り廊下でつながっています。
その間にあるのが潮音庭。
大方丈に戻りました。今日も大勢の観光客が方丈の前庭「大雄苑」を眺めています。海外からの観光客が多くなりましたね。
|