青龍寺は「ねねの道」の南端を少し西に行ったところ。小さなお寺です。門が閉まっているので拝観謝絶かな、と心配になって門から中を覗いてみたところ「朱印します」の旨が張り紙してあったので堂々と潜戸から入りました。
中に入ってみると、大変狭い境内です。「朱印はこちら」の矢印に従って玄関のチャイムを押しました。御朱印を書いてくださったのは奥様でしょうか。
本堂はガラス戸から中がのぞき込めるようになっていて、ご本尊のお参りができます。
「きゃらかんさん」、奇妙な名前ですが、こちらのご本尊は香木の「伽羅(きゃら)の木」で彫られている観音像、で「きゃらかん」と呼ばれるようになりました。中は暗かったので赤外線撮影です。きゃらかんさんの輪郭だけ見えています。
本堂の手前にある「念仏石」。横幅は1m近くあります。隕石だという説もありますが、叩くと澄み切った「チーーーン」という音。石の大きさからは想像できないクリアな音色です。後白川法皇回顧のため、法然上人が鉦の代わりにたたいたという言い伝えがあります。
念仏石の左に立つ石柱の根元にかわいいお地蔵様。
庭石として珪化木(木の化石)が使われています。
勤皇の志士「近藤正慎の碑」です。墓地にお墓があるそうです。近藤正慎は安政の大獄で捕らえられ獄中死しましたが、子孫は清水寺境内で「舌切茶屋」を営業することを許され、現在もお店は続いています。ちなみに近藤正慎は俳優の近藤正臣さんのひいお爺さんにあたります。
本堂脇の、紅白の芙蓉です。
ムラサキシキブがきれいに色づいていました。
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