渋谷街道「三嶋神社」

2012年3月30日 撮影
MISHIMA SHRINE, Kyoto - March 30, 2012
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三嶋神社(みしまじんじゃ)、祭神は大山祇大神ほか2神。後白河天皇中宮の平滋子建春門院は子宝に恵まれなかったが、夢枕に現れた三島大明神に、都の巽の方角に祀るようお告げがあった。その後解任。1160年、後白河天皇が平重盛に勅命で摂津国(現高槻市)にある三島鴨神社から勧請し小松ケ谷に創起させた。これが三嶋神社の始まり。なお祈願所が東山区本町の瀧尾神社境内にある。また妊婦とウナギに関するしきたりで知られる。
 ・075-531-5012
 ・京都市東山区渋谷通東大路東入上馬町三丁目 map
 ・アクセス 市バス「馬町」下車徒歩5分
 ・境内自由
 ・駐車場 なし

三嶋神社は渋谷街道から北に入る急な下り坂の途中にあります。まわりは住宅地。三嶋神社は2つのエピソードで知られていますね。ひとつは妊婦とウナギにまつわるしきたり。氏子の妊婦は出産まで決してウナギを口にしてはならない、出産後のお礼参りとしてウナギを奉納する。

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もう一つは平家に纏わる話。平滋子建春門院(後白河天皇の中宮)は三島大明神を崇敬したお陰で解任し、生まれたのは高倉天皇。後白河天皇は平重盛(平清盛の子)に命じてこの神社を創建させた、というはなし。
NHKの大河ドラマのお陰で後者も注目を集めました。また前者のしきたりもTVでしばしば取り上げられました。

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ウナギの絵馬がたくさん奉納されています。安産祈願はウナギ3尾、生まれたあとはウナギ2尾の絵馬を奉納します。

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子授け、安産のご利益がある「揺向石(ようこうせき)」です。創建当初からある意思のようです。

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江戸時代の三嶋神社の様子が「花洛名勝図絵」に描かれています。それを見ると今のように小さな祠のみの神社ではないようですね。こうなった訳があります。

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こんな小さな神社になってしまってますが、皇室の参拝もあり、その時の写真が展示してありました。

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由緒あるにもかかわらず小さな神社ですね。マンションに寄り添うように建っています。こうなったのは実は深いわけがあるのです。2000年、三嶋神社は負債を抱え土地を手放します。そしてこの時点で三嶋神社はなくなりますが、瀧尾神社のご好意で境内に三嶋神社を設置することになります。

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2002年、地主のご好意によって元の場所に三嶋神社が再建されます。これが現在の姿。ただし、たいへん小さな神社になってしまいました。瀧尾神社に設置された社殿は祈願所として現在も残っています。

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