泉涌寺の御座所の庭園を拝観したあと玄関に戻り、上り口から出ようとした時、アーティストによる作品展が同時開催されていて、受付案内の方からぜひ見て行って下さい、と勧められました。急いでいたわけでもないので、さまざまなオブジェ作品を制作者の皆さんから説明を聞きながら見学しました。
問題は、それが開催されていた場所です。ふだん一般の観光客が立ち入ることの出来ない「妙応殿」だったのです。通常拝観は玄関を上がって右に進みますが、妙応殿へはまっすぐ奥に進みます。すると写真の場所に出て、渡り廊下でつながった左右の建物で作品展が行われていました。
ここは「書院」、折からの紅葉が内庭を真っ赤に染めていました。
この内庭の作者は掲示されていませんので分かりません。立ち石を配置したシンプルな構成です。
小方丈からさらに奥に進むと、そこが「妙応殿」です。建物自体は新しくモダンな造りです。書院と妙応殿にはさまれた空間に重森三玲の庭があります。これが「仙山庭」です。
庭の説明書きが掲示されていました。
東西十間、南北四間の空間を青石18個、野筋2本、紅白の洗い出しで構成されています。直立した石が重森三玲氏の特徴。
妙応殿の1階は参拝者のロビーになっています。
ロビー奥のカエデがいい色に染まっていました。散り紅葉も見事!
書院とロビーをつなぐ渡り廊下には、こんなモダンなステンドグラス作品も飾られています。
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