妙法院の北側に隣接して東山武田病院があります。ここの内庭として積翠園があります。もちろん積翠園の方が先に出来ました。平安末期からここにあるのです。積翠園へはいったん病院の玄関をくぐります。(このレポートは東山武田病院が営業中の頃のものです。2016年よりフォーシーズンズホテル京都となります)
玄関を入ると、正面にロビー、庭園にはロビーからこのガラス戸を通じて出ます。「ヘビに注意して下さい」の張り紙がありましたが、気にせずくまなく歩き回りました。
大きな池があって、その周囲が回遊路になっています。西岸からの眺め。
池には2つの島があります。西側の島の脇に岩が5つ並んでいますが「夜泊石(よどまりいし)」と呼ばれ、蓬莱山から宝物を積んで帰った宝船が、港に停泊している姿を模したものだそうです。
島で羽根を休めていたアオサギくん。
アオサギを観察していたところ、はるかかなたの向こう岸から何かがコチラに向かってまっすぐに泳いで来ます。見るとカメさんです。私たちを見つけて泳いできたのですね。(カメさんはそんなに目が良かったっけ?) こちら岸に着いたところ、なんと、急勾配の岸を一生懸命よじ登って近づいてきました。
私たちをはっきり認識しているようです。近寄ってきました。また、歩くと追いかけてきました。
立ち止まると、首を伸ばし、なにか一生懸命話しかけてきます。(たしかに、話しかけてきているように見えました。)ごはんが欲しかったのかな? このカメさんにたいへん親近感を覚えました。次に訪問するときはカメのエサを持参しよう!
池の東岸からのながめです。病院の中庭となっていることから積極的には宣伝されていませんので知る人ぞ知る庭園ですが、こんなところにこんな広い庭園があったなんて驚きです。2011年3月15日の京都新聞記事によりますと、この病院はある不動産投資会社によって高級ホテルに衣替えする計画があるようです。近い将来気軽に庭園に入れる亡くなるかも知れませんね。
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