八坂神社の境内には数多くの摂末社があります。東山通りから八坂神社の階段を上がり、出店を抜けて参道をほぼ登りきった右手にある小さな社が八坂神社蛭子社です。
本日は「八坂紳社蛭子社祭」、「祇園のえべっさん」です。ひときわ多くの参拝者で参道が埋まっています。階段上は記念撮影の観光客も加わりごった返しています。
祇園えべっさんのポスターです。
こちらが「祇園蛭子社」です。社殿が北を向いて建てられているため「北向蛭子社」とも呼ばれています。さて「えべっさん」の日の参拝は長い行列に並ばねばなりません。
小さなお社ですね。でも建造は古く1646年、国の重要文化財に指定されているんですよ。
いつもはこの台の上にえびす様がいらっしゃるのですが、今日は「蛭子船」に乗って河原町通りを巡航中です。
社殿でお参りしたあとは恒例の福熊手や福笹の授与。そしてこちらは三社詣(後述)の朱印授与所になっています。
何も付いていない笹をもらって、これに好みの縁起物(吉兆とよびます)を好きなだけ付けていきます。もちろん見栄えの良いものは高価ですからふんだんに飾り付けると数千円の福笹になってしまいます。ここは「見栄」と「自制心」のせめぎあい(汗)。
ゲーム感覚で縁起物を釣り上げることができるコーナーもあります。「つれたーーっ!」 お見事、狙ったものが釣れたようです!
ところで、新春の「えべっさん」の期間中、八坂神社では「三社詣」が行われます。親子三代の神様にお参りすることによって一度に多くのご利やくを受けることができるものです。三社とは、八坂本社(親、素盞嗚命、厄除)、大国主社(子、大国主の命、良縁成就・家内安全)、蛭子社(孫、事代主神、商売繁盛)。
三社を巡って朱印をいただく所要時間は30分ほどでしたので七福神巡りほど難易度は高くありません(笑)。台紙も朱印授与も無料ですので来年のえびす祭りの時は是非挑戦してみて下さい。なお、すべての御朱印が揃ったからといって、なにか記念品がもらえるわけではありません。御朱印を頂いたあと、巫女さんによって鈴などでお祓いをしてもらえます。これが主目的ですね(笑)。
やっと静けさを取り戻した本殿には、まだお正月の余韻が少し感じられました。
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