「護王神社・夏越大祓式」
2017年6月30日 撮影
GOOU Shrine, Kyoto - June 30, 2017
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護王神社(ごおうじんじゃ)、祭神は和気清麻呂と和気広虫。神護寺の境内に霊社として祭られた和気清麻呂の廟が始まり。1851年、孝明天皇により正一位護王大明神を授与、1874年、「護王神社」と改称。和気清麻呂が宇佐へ流された時、道鏡から差し向けた刺客を300頭のイノシシが追い払ったことから、狛犬の替わりに狛イノシシとなっている。
・京都市上京区烏丸通下長者町下ル385
・TEL 075-441-5458
・アクセス 地下鉄「丸太町駅」下車、北へ5分
・境内自由
・駐車場 あり、無料
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6月30日、護王神社の「夏越大祓式」は午後3時から執り行われます。(写真提供は義姉によるものです。ありがとうございました。) 青々とした立派な茅の輪が設置されています。護王神社では夏越の祓に先立ち、かなり早くから
茅の輪が設置されるのですが、夏越大祓式神事の直前に茅萱を新しいものに入れ替えて輪のリニューアルされているんですよ。だから今日作ったように青アオとしています。
最初に「百度祓(ひゃくどはらえ)」です。参列者全員で「大祓詞」(おおはらえことば)を5回唱和するものです。大声で「たかまのはらに・・・・」延々と。。唱え終えたあと最初に配布されていた白い包み紙を開いて中に入っている切麻(きりぬさ)を、左、右、左と肩にふりかけます。さらに、包み紙に入っている「人形(ひとがた)」で体をなで、息を吹きかけます。厄や体の悪いところをすべて人形に移すのです。
参加者全員、白い紙に包んだ人形を神職に託します。ひとがたは悪いところをすべて持っていってくれる身代わりですね。神職は集めた人形を長もちに入れます。
神職の先導により「茅の輪くぐり」が始まります。長もちも担いで一緒にくぐります。
「みなづきの なごしのはらえする人は ちとせのいのち のぶといふなり」と唱えながら茅の輪を三回くぐります。参列者も全員あとに続きます。茅の輪をくぐり終えると参列者には「茅の輪御守り」とペットボトル飲料が配られました。
最後に、集めた参拝者の「ひとがた」を焼いて全員の厄を落とします。(神社によってはひとがたを水に流すところもあります。)
火がつけられました。これで半年間の汚れや厄が飛んでいき、次の半年間の安寧を祈願します。夏越の祓神事の終了です。
夏越の祓 ミニ知識
「夏越の祓」は、一年の前半最後の6月30日に行われる行事。半年間のけがれを祓い、残り半年の厄除けを祈願する神事。
茅の輪
神代の昔、素盞嗚命が旅の途中、一夜の宿を求めてある兄弟に乞うたところ、裕福な兄の巨旦将来には断られたが貧しい弟の蘇民将来は手厚くもてなした。のち、素盞嗚命は恩返しとして「茅の輪を腰につければ厄災から逃れられる」と伝えた。蘇民将来の一家は教えに従ったところ疫病から逃れることが出来たという。この言い伝えに習い、夏越の祓では茅の輪を作り身につける。
茅の輪くぐり
「水無月の夏越の祓する人は、千歳(ちとせ)の命延(の)ぶというなり」と唱えながら大きな茅の輪を「左回り右回り左回り」の3回くぐったあと本殿でお参りすることによって半年のけがれを祓うことができる。
人形(ひとがた)
夏越の祓で行う厄払いの儀式。人の形を模した白い紙に氏名と年齢を書き、息を吹きかけて体を撫でて罪やけがれを移し、それを身代わりとして焼いたり水に流すことによって厄を落とす。
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