建設前はいろいろ反対意見も多かった京都迎賓館ですが、今ではすっかり御苑に馴染んでいます。私たちの迎賓館の縁と言えば、入口の前の桜の写真を撮るために塀に近づいたところ警報音が鳴って宮内庁警察の車がやってきました。事情を説明し、さらにカメラのシャッターを押してもらった、というくらいです。
一般参観に申し込んで見事抽選に当たりましたので、今日は隅から隅まで撮影してやろう!と意気込んで南門をくぐりました。
あにはからんや、門をくぐったとたん撮影禁止です。撮影できるのは床に貼られた黄色いテープの内側だけです。原則、屋外は撮影禁止。空港並みの厳重な持ち物チェックを経て中に入りました。入ってすぐ正面のいけばなです。
「聚楽の間」ロビーです。
「夕映の間」西側の壁は西陣織の愛宕山です。
東の壁は比叡山です。京都市中からの眺めを再現しています。
「藤の間」晩餐室です。正面は巨大なつづれ織り。
床のカーペットは藤の花が垂れ下がっているさまを表しています。
「光天井」指物と和紙による照明器具はひとつひとつ独立に上げ下げできて、微妙な光の演出が可能となっています。
晩餐会用のテーブルウェアです。
内庭です。また建物の屋根は瓦を使っていません。現時点で最も耐久性のあるニッケルとステンレスの合金で出来ています。
「桐の間」和式の会食を行うところ。長さ12mの漆塗りの座卓が置かれています。
座椅子の背中には内閣府の「五七の桐」が描かれています。
撫子模様の有職織。「顕文紗撫子丸文」は、京都・西陣「俵屋」の十八代目、人間国宝、喜多川俵二さんの作です、
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