「京都御苑・遅咲きの桜ガイド」

京都御苑の桜といえば「近衞邸跡」や「出水の小川」の枝垂れ桜が特に有名ですが、4月の下旬でも楽しめる遅咲きの桜をご紹介します。

今日は4月19日、地下鉄は「丸太町駅」で下車、御苑には「間ノ町口」から入ります。桜を求めて西側の広い苑路を南から北まで歩きます。さぁ、どれだけの桜に出会えるかな？　苑内を歩き始めて周りを見回してもお花見目的で歩いている人はだれも見かけません。ちょっぴり不安、、、

「下立売御門」の近くまでやってきました。この付近は「出水の小川」エリアです。苑路向かいにある枝垂れ桜は「出水の桜」とよばれ特に有名ですがすでに葉桜になっていました。ところがこの季節でも一面の鮮やかなピンク、満開です。

濃い紅色が鮮やかですね。すばらしい！　紅八重桜の「閑山」です。

手前は白い八重桜「市原虎の尾」、うしろは閑山です。

こちらが「出水の小川」です。桜見物するのは日本人と外国人、2組ファミリーのみでした。桜のほか、馬酔木や八重のヤマブキも満開でした。

こちらは「松月」、淡いピンクの八重桜。

出水の小川周辺には数多くの遅咲き桜が植えられていて、4月中旬から開花を始め月末まで楽しめるそうです。

白雲神社の北側にあるトイレの前に桜が数株満開でした。

品種名は不明です。

これはおまけ。桜の隣に咲いていました。カリンの花です。これもきれい。

京都御所の「宣秋門」と「清所門」の間には「車返桜」が満開でした。

むかし後水尾天皇が、あまりにもきれいなので御車を引き返して観たというところから名付けられた桜です。　

京都御苑中立売休憩所の北側に「宮内庁京都事務所」がありますが、その門の左脇に濃いピンクの八重桜が満開でした。

これも「車返桜」ですね。宮内庁京都事務所は、桂離宮や仙洞御所など宮内庁施設の見学申し込みにしばしば訪れるところです。

京都御苑の北端にある児童公園までやってきました。広場を見渡すと開花した桜がいくつか見えます。手前はサトザクラの一種かな。むこうに大きな紅枝垂れ桜。

児童公園をとりまく通路に枝垂れ桜が数株ありました。

近衛邸跡の枝垂れ桜です。この付近の枝垂桜は3月下旬から咲き始めます。四月下旬になっても残っているとは驚きです。周辺を眺めるとあちこちに見頃の紅枝垂れ桜が見つかります。

ここまで、主に京都御苑の西側を歩いて残り桜蔵を探しましたが、残りと呼ぶにはまだまだ十分に見頃のさくらが多くあります。特に出水の小川周辺は今が真っ盛りという感じでした。京都御苑の東側は今回歩きませんでしたので、次回のレポートということで。