鞍馬口の「生谷家住宅」が特別公開されましたのでレポートします。地下鉄烏丸線「鞍馬口駅」を出て、烏丸通を西に入って真正面に見える京町家が生谷家。
「万や(よろずや)」は青物問屋としての商号。商家にふさわしい間口の広い町家。でも、通りに面した2階部分は低くおさえられています。
「走り」はかなり幅広。おなじみの町家構造です。
かまどの横から上がらせてもらいます。
一番奥の北側の部屋は後から建て増したもの。そこに庭があるのはちょっと変わっています。
1階の主室には広い床の間、そこに架けられている「松平定信の書」。
2階に上がります。ここは家人の部屋で十畳と7畳の間、一番奥に見える室町通に面した板の間は屋根の低い部屋には、生谷家の歴代のあるじが収集したコレクションが展示されていました。
特に多いのは日本刀。かなりのコレクターだったようで鑑定書も並べて展示されていました。なかには幕末に新選組が発注した刀も含まれています。
古書もコレクションの一つ。「手鏡」や明治時代の小学校の教科書。自由にめくってみることが出来ました。
1792年に記された由緒書きです。
1階主室前の「光臨の庭」を2階から見下ろしました。かつて尾形光琳がこの付近に住んでいて、その庭にあったと伝えられる光琳石(左手)と、石橋の右には青石とで、風神雷神図を模しています。
入口の脇に展示してあった生谷家で使われていた什器などです。
この建物は数年前に修復が終わったところ。今後の活用方法として、茶道や生花のサロンとして貸出、地域交流の場にしたい、とのことです。
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