「浄福寺の木の話(続き)」

2011年6月24日 撮影
Joufukuji Templek Kyoto - June 24, 2011
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浄福寺(じょうふくじ)、浄土宗、本尊は阿弥陀如来像。延暦年間(782 - 802)京都御所の鬼門除けの寺院として御所の東北に建立、賢憬大僧都の開創と伝えられる。中世まで各地を転々とした後、1615年、現在地に移ってきた。その後諸堂を消失したが1733年に本堂を再建。
 ・京都市上京区浄福寺通一条上ル笹屋町2-601 map
 ・075-441-0058
 ・市バス「今出川浄福寺」
   又は「千本中立売」下車徒歩3分
 ・境内自由
 ・駐車場 境内に駐車可能

前回の訪問時、ご住職から聞いた面白い話。

「かつて、浄福寺の西隣には大超寺というお寺がありました。現在は岩倉花園町に移転し、跡地にはマンションが建っています。浄福寺の東隣には慧光寺があります。

それぞれのお寺には大きなイチョウの木があって大超寺と慧光寺はオスの木、常福寺はメスの木。浄福寺のイチョウにはたくさんの実が出来ました。大超寺の小僧は「大超寺のイチョウがあるから浄福寺のイチョウに実がなるのだ。実を半分よこせ」と主張しました。浄福寺の小僧は「慧光寺にもオスのイチョウがある。」と言って主張をはねのけました。

その後、大超寺は移転し、大超寺のイチョウも切り倒されたところ、浄福寺のイチョウは結実しなくなりましたとさ。」

今回、そのイチョウの木を確認に行ってきました。季節がら、菩提樹と沙羅双樹の花が咲く頃、まずそれらを拝見。シャラは見事に咲いていました。向かって右側の木です。

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青空がバックだと沙羅の花も冴えますね。

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菩提樹の花は終わってました。ご住職さんから頂いたプレゼント、菩提樹の花のハーブティーです。

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「イチョウの実」のおはなしに登場する木は2本。墓地の塀沿いにありました。こちらは残念ながら切られたあと枯死しています。

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もう1本の木はこちら。切られていますが新しい芽が沢山出ています。

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こちらは墓地の中にある「光格天皇皇女霊妙心院陵」、宮内庁の管轄です。

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中に入ることができません。宮内庁の方が時々見回りに来られるそうです。

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浄福寺には著名な公卿、殿上人や老舗のお墓がたくさんあります。ご住職さんの説明によると、それがあったためにこの寺は今までもった、とのこと。墓石を見ると、なんと「正一位」もあります。イチョウの木の隣にあったこのお墓は「正三位菅原朝臣為政卿」とあります。菅原道真の血を引くお方、生前の性は違って、死後始めて菅原性を名乗ることができるのだとか。ネットで調べたところ生前は「桑原為政」1865年没とあります。。。お公卿さんでした。

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由緒正しい方々のお墓がずらっと、、、。

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