「北野天満宮の七不思議」

Seven Wonders of KITANO-TENMANGU Shrine, Kyoto
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北野天満宮(きたのてんまんぐう)、祭神は菅原道真公。「天神様」ともよばれ、全国津津浦々にある分社は学問の神様として、「学業成就」を祈願する受験生でにぎわう。
 ・京都市上京区馬喰町 map
 ・TEL 075-461-0005
 ・市バス「北野天満宮前」下車徒歩3分
 ・境内自由
 ・無料駐車場 あり、ただし天神市の日はなし

大きな神社仏閣には「七不思議」と呼ばれるものがあります。ここ北野天満宮の七不思議もそのひとつ。写真とともにご紹介したいと思います。なお更に詳しい説明は北野天満宮の公式ウェブサイトを御覧ください。

1. 影向松

場所は、今出川通に面した北野天満宮の大鳥居を入ってすぐ右側です。

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菅原道真が大事に襟にかけて所持していた仏舎利が、初雪の日に大宰府より飛来し、この松の枝にかかったという伝説があり、以来この松を「影向松」と呼ぶようになったそうです。現在でも初雪の日に「初雪祭」が行わます。天神様が降臨され雪見の歌を詠まれるのだそうです。硯と筆と墨がお供えされます。

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2. 筋違いの本殿

楼門(北野天満宮の正式な門)をくぐってそのまままっすぐ進んでも、たどり着くところは地主神社。北野天満宮の本殿ではありません。本殿に行くためには楼門をくぐったら左に折れ、次にすぐ右折、三光門を目指して進むと本殿です。 実は、この地主神社は北野天満宮の創建年(947年)よりも早い836年の創建なのです。北野天満宮を建てる時、地主神社の正面をふさいでしまわないように建てたのだそうです。

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3. 星欠けの三光門

本殿前の中門を三光門とよびます。三光とは、日・月・星。これら三つの彫刻があるかとおもいきや、日と月はすぐに見つかりますが星が見つからないのです。星はどこに行ってしまったのでしょう?

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星の代わりに三日月があるのですが、これが星でしょうか?

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4. 大黒天の燈篭

三光門の正面に向かって右側、いくつか燈籠が並んでいますが、そのひとつが「大黒天の燈篭」です。手前から3番目の燈籠です。「大黒屋」を中心とする質商組合が1855年に奉納したのだそうです。

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台座に大黒天が刻まれていることから大黒天の燈籠と呼ばれるのですが、なにが不思議なのかよくわかりません。大黒屋が奉納したから大黒様を刻んだ、すぐに類推できますからね。

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5. 唯一の立ち牛

天満宮の牛さんたちはみな座っていますが、ただひとつだけ立った牛がいます。本殿の中央、鈴の真上です。

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天満宮と牛との関わりは、菅原道真公が丑年であったことに端を発しています。また牛と道真公にまつわる逸話が数多く残されています。以降、牛は天神様のお使いとなり、天満宮には必ず牛の像が飾られています。通常、牛は足を折り曲げて座っているのですが、この拝殿欄間の彫刻だけは立っていて、その理由は今でも謎とされています。

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6. 裏の社

本殿の真裏にある「御后三柱」です。北野天満宮にお参りする時、正面本殿と合わせてこちらもお参りするのが正式とされています。

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祭神は、天穂日命(菅公の祖先神)・菅原清公卿(菅公の祖父)・菅原是善卿(菅公の父)の三柱です。

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7. 天狗山

北野天満宮の北西の方角に「天狗山」と呼ばれる小山があるとそうです。「そうです」と書いたのは、唯一この天狗山だけは現物を確認出来なかったからです。うっそうとした森に覆われて見えなくなっているのかもしれません。

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ここには昔から「牛祠」が祭られていて、一願成就のご利益があって参拝者が跡を絶たなかったのですが、この牛祠は南西の角に移動したのが40年ほど前のことです。以来、主に受験生による合格祈願で、本殿に負けないほどの盛況ぶりでしたが、2014年末、「牛祠」が元の位置、境内の北西角に戻されました。するとここも受験生の絵馬があふれることになったのです。



北野天満宮・四季のうつろい
  10年以上にわたって、四季折々の表情を写真に収めました。
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