「光清寺 うかれ猫」

2010年10月8日 撮影
Koseiji Temple, Kyoto - October 8, 2010
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光清寺(こうせいじ)、臨済宗、本尊は聖観世音菩薩
「1669年、伏見宮貞致親王が御生母慈眼院殿心和光清尼公の菩提のため杲山和尚を開山として創立された。本堂に安置する聖観世音菩薩立像は慈覚大師の作と伝えられ、弁天堂は旧伏見宮邸より遷座された。弁天堂に南に掲げられている絵馬は俗に「浮かれ猫」といい、出水の七不思議のひとつに数えられている。本堂前庭の「心和の庭」。玄関前庭「心月庭」は重森三玲により作庭された。」(門前の駒札より)
また当寺は明治維新の岩倉具視を出した岩倉家の菩提寺で、恒具公ほか三十方の墓がある。
 ・京都市上京区出水通六軒町西入七番町339
 ・075-841-5630
 ・アクセス 市バス「千本出水」下車徒歩7分
 ・非公開
 ・駐車場 3台分あり

「出水の七不思議」のひとつ、「浮かれ猫」の光清寺です。秀吉による都市改造により出水には多くに寺院が集まりましたが、なかでも光清寺は由緒ある大きな寺院です。(夕刻、薄暗くなってからの訪問ですので写真がクリアでなくご容赦)

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方丈前の庭は重森三玲の作です。

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弁天堂です。「浮かれ猫」を探しています。というのは、額が掛けられていますが、これは浮かれ猫の複製写真でした。本物はどこにあるのか、しばらく探しましたが見つかりませんでした。お寺の方に伺ったところ、「昨年までは弁天堂にかけてありましたが、退色が激しいため本堂に収めました。」とのこと。本堂内の仏壇左側の壁に掛けられていました。

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三味線の音を聞くと浮かれて踊りだすので金網をかぶせた、という伝説があります。

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山門です。内側から。

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本堂前庭への門ですが、菊の御紋のすかしがありました。その隙間から「心和の庭」を覗き見ることができます。(一般非公開) 「心」の字をかたどった重森三玲晩年の作です。

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Googleから拝借した光清寺の航空写真です。(左が北側) 本堂前の庭園にはっきり心の字が見えますね。
すっかり日が暮れたあとお寺の方に本物の浮かれ猫の所在をお伺いしましたが、遠方から来てくださった、ということで短時間ですがご好意により本堂の「浮かれ猫」と、ライトアップされた「心和の庭」を見せていただきました。それはそれは幻想的なすばらしいお庭でした。当初は「心」の字が額に収められているように見せるため庭の周囲が黒く縁どられていたそうですが今は退色してしまったそうです。周囲の建物が隠れるように塀や生垣が工夫されています。垣根は建仁寺垣でした。(観光寺院ではありません。本堂に入れるのは檀家・縁故の方のみです。)

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