第50回「京の冬の旅」非公開文化財特別公開として相国寺の塔頭「長得院」が公開されました。相国寺の今出川門を入って法堂の左の道を北端まで進んだところ左手が長得院です。広い相国寺の境内の中で通常は立ち入らないエリアですね。
ふだんは非公開の塔頭です。神社仏閣あるいは歴史を愛好する多くの方々が見学に来られています。
なお、内部は撮影できませんので大きな一眼レフを首からぶら下げて、という観光地でよく見かけるスタイルの方々はほとんど見かけませんでした。
さっそく拝観の受付を済ませ方丈に上がります。
方丈前の庭園はシンプルな苔庭でした。
なお、長得院は広い相国寺の北端にあり、南向きの庭園をながめても遠景として近代的な建造物は一切見えず、またたいへん静かな庭園でした。もちろん今日は大勢の拝観者でごった返していましたが。
今回の特別公開で「売り」としているのは方丈内の襖絵です。撮影できませんのでチケットでその一部をご覧ください。幕末の画壇で活躍した、岸派三代目の岸連山(1804-1859)による水墨画です。そしてこの虎の絵は代表作のひとつにあげられています。
こちらは方丈西側。前庭とつながっています。こちらには石が配されています。
方丈の三間に飾られた「水辺虎図」「波涛鷲図」「花鳥図」などを多くの見学者が見入る京の冬の旅「長得院」特別公開でした。
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