比叡山延暦寺の東堂、西塔に次ぐ第3のエリアが横川(よかわ)です。東堂からはかなり離れているので連絡バスを利用します。比叡山ドライブウェイを南から入った場合は東堂の駐車場に車をおいて連絡バスを利用しましょう。車だと通行料が一気に跳ね上がりますのでご注意を。
参道を進むと「横川中堂」の手前に小さな「龍ヶ池」が左手にあります。このほとりに小さな祠、これが「龍が池弁天」です。昔々大蛇がこの池に住んでいて村民に危害を加えていたが、元三大師により改心させられ「龍神さま」になったそうです。
「横川中堂」です。創建は848年ですが、信長による焼き討ちや昭和17年の落雷で焼失し、1971年に再建されました。現在は鉄筋コンクリートです。
本尊「木造聖観音立像」は焼けずに現在にいたるまで残っています。内陣は真っ暗でしたが赤外線カメラで撮影しました。
信者が奉納した「千体仏」です。堂内の周囲通路にビッシリ並んでいます。
「元三大師堂」(がんざんだいしどう)、「四季講堂」とも呼ばれます。
慈恵大師良源(じえだいしりょうげん)(912-985)は通称・元三大師と呼ばれます。鬼の姿に化して疫病神を追い払った時の姿が「角大師」。魔除けとして、その姿を描いた護符が玄関などに今でも貼られています。また、ここはおみくじ発祥の地です。その碑(左)が建てられています。
「比叡山行院」、修行道場です。中から修行中のお坊さんの合唱が聞こえてきました。厳粛な場所ですね。
「恵心院」、源信(恵心僧都)(942-1017)がこもって修行したお堂です。
「根本如法塔」への急な上り階段。
「根本如法塔」は慈覚大師円仁(794-864)が法華経を写経し納めた塔が始まりです。現在の塔は1924年に再建されたものです。
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