平野神社に参拝するのは昨年の正月以来、一年ぶりです。この間に平野神社では大変なことが起こりました。いや、平野神社だけでなく京都中で起こったのです。
中門から本堂を眺めましたが、これまでと眺めが違います。拝殿がなくなっていて、ここから本殿が直接見えます!
何ということでしょう! 拝殿のあった場所が更地になっています。
2018年9月3日、京都は今までになく強大な風台風にみまわれ甚大な被害が発生しました。
ニュースは関空の水没閉鎖や、直後に発生した北海道胆振東部地震の報道に集中したため、京都がこんな事になっているなんて京都外には知られることはありませんでしたが、実際は京都でとんでもないことが起こっていたのです。京都市中京区での瞬間最大風速は39.4mだったそうです。
これだけの風が吹けば古い木造建築物が多い神社仏閣で被害が発生しないはずはありません。歴史的建造物であり簡単に修復できないため、また宮大工の方々の数も限られているため、いまだに京都市内の神社仏閣では未修理のまま残っているのです。
なお被害を受けたのは拝殿だけでなく、平野神社の名物であった桜の古木も多数倒れました。復興するには多大な費用がかかります。平野神社は現在、復興のための支援金を受け付けています。【外部リンク】「平野神社公式サイト」台風被害の状況と復興のための義援金募集
平野神社で最初に満開になる中門の手前のしだれ桜は未だつぼみでした。
ひとつ明るい情報です。これまで仮設のような状態だったトイレが新築されきれいになりました。世界に誇る日本のトイレですが、神社のトイレは他の観光地に比べて近代化が遅れています。拝観料を取らないところではなかなか難しいとは思いますが、早く他に追いついてもらいたいと思います。
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