上賀茂神社の境内から流れ来る清流、明神川。これに沿って軒を並べる屋敷群、上賀茂の社家です。
唯一、一般公開している西村家別邸を再訪しました。
玄関から座敷に上がり、テープで流れる庭園の説明を聞きます。作庭されたのは、1181年、上賀茂神社の第18代宮司「藤木重保」によるものとか。えっ! 800年以上前!
ということは、この庭は800年以上姿を変えずここにあるということ。気の遠くなるような話です。その間、ここに住まわれた宮司さんは、代々ここから同じ庭の光景を眺めながら上賀茂神社の宮司を務めてこられたということですね。
今は枯れていますが井戸です。水面まで降りる階段が付いています。かつて宮司さんはこの井戸でみそぎをされたそうです。
庭園内の流れは屋敷の北側を流れる明神川から引き入れたもの。曲水の宴も営まれました。
屋内のながめです。現在、ここには誰も住まわれていないとのこと。
南側にあるもう一つの庭園を見学します。こちらは自由に歩いて回ることが出来ます。
無住の状態ですので建物はやや荒れていました。
池の上に覆いかぶさる大きなカエデもあって、紅葉の季節はさぞかし綺麗でしょう。
前回の訪問レポートはこちら です。