京都の北部、雲ヶ畑は鴨川の源流です。その最も奥部に位置するのが「志明院」。公共交通機関はないので車のみのアクセスです。駐車場は確保されています。
広い階段を上がったところが拝観の申し込み受付。楼門から奥に入るには荷物やカメラを預けます。内部は撮影禁止になっていますので写真紹介できません。
志明院といえばシャクナゲの名所。盛りは過ぎていましたが楼門前には残っていました。
楼門は室町時代に建造されました。1831年、失火により全山焼失してしまいましたが楼門だけは残りました。
楼門をくぐってお参りします。山内はほとんど階段道。本堂、飛龍の滝、護摩の岩屋、根本中院などをめぐります。ゆっくり歩いて20分ほど。雨が降っていましたので、傘をさして、滑らないように気をつけながら。
最上部には組み木舞台(鉄骨でした)の奥に岩屋があって、その奥に霊水が湧き出ていましたので口にふくんでご利益を頂いて来ました。難病平癒祈願の信仰を集めているそうです。
境内のあちこちで「クリンソウ」の花を見つけました。
クリンソウ(九輪草、Primula japonica、サクラソウ科)、山間部の湿潤地に自生する山野草です。その花が仏塔のてっぺんにある「九輪」に似ているため九輪草と名付けられました。
こちらが寺務所です。奥様がいらっしゃって、いろいろお話を伺うことができました。紅葉の季節も大変綺麗で、また混雑することもないので是非また来て下さい、とのこと。なるほど、ぐるっと見渡すと新緑のカエデがいっぱいでした。
志明院のワンちゃん。番犬の役目を果たしています。(すなわち、よく吠える、ということです。)
鞍馬への分岐点から志明院までの道のりは車がほとんど違えないくらいの狹い山道、運転は気をつけて。雲ヶ畑を地図で見ると距離的には鞍馬や大原と同じくらいです。ただ、道路や公共交通機関が整備されていないので秘境なのでしょうね。
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