「等持院」2016年3月12日 撮影
TOJI-IN Temple, Kyoto - March 12, 2016 | |
等持院(とうじいん)、山号は萬年山、臨済宗天龍寺派、本尊は釈迦牟尼仏。1341年、足利尊氏が夢窓国師を開山として創建。足利将軍家の菩提寺。 |
等持院は足利家の菩提寺、創建は古く1341年です。妙心寺エリアと金閣・竜安寺のきぬかけの路エリアのちょうど中間ですので何かのついでに立ち寄るというわけにいかず足が遠のいていました。10年ぶりの拝観です。
拝観の受付を済ませ、あがってすぐ左は客殿。
ここでは目の前に広がる庭園を眺めながら呈茶の接待が受けられます。
天龍寺派の元管長、関牧翁老師による祖師像の前を右に進むと方丈です。
方丈内には綴プロジェクトによる屏風絵の高精細複製画が展示されていました。奥の正面は「霊光殿」です。本尊は利運地蔵尊、左右に達磨大師と夢窓国師、さらに歴代の足利将軍の像がずらっと祀られています。
方丈の外周濡れ縁をぐるっと回って客殿に戻ります。
池の向こう、小高いところにある「清蓮亭」は二条題目の茶席。足利義政が村田珠光や相阿弥らの茶人と茶の関を楽しんだとされています。
茶室から方丈を見下ろしました。現在の方丈は1616年、妙心寺の海福院から移設したものです。かつて映画の撮影書として使われていた時代、中の狩野興以による襖絵などが破損しましたが、現在は修復されています。
「尊氏の墓所」です。室町時代に作られたもの。台座に「延文三年四月」(1358年)の銘があります。まさに足利尊氏がなくなった年です。
入口参道の脇に置かれている「贔屓」(ひいき)の焼物。
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