上賀茂の社家は上賀茂神社から流れてくる明神川沿い並ぶ神官の住居です。閑静な社家の道を上賀茂神社から愛染蔵(あぜくら)まで散策しました。右手に社家を眺めながら川沿いに進みましょう。
第一のハイライトは、それぞれの社家に玄関に通じる、川に架かる石橋です。川の流れは意外と速く、流れに乗ったカモのツガイがすごい勢いで流れて行きました。
社家のひとつひとつについては別の機会に詳しくご紹介したいと思いますが、一般の住居ですので基本は非公開です。
ただし「西村家」のみ常時公開しています。
2つ目のハイライト「藤ノ木社」、しばしば京都ものサスペンスドラマのロケに使われる場所です。大きな楠が社家町のほぼ中央に立ちます。
3つ目のハイライトは社家・井關家住宅の3階建て「石水楼」。これが見えたところで四つ角を左折します。かつては上賀茂神社を見下ろしてはいけないので高い建物は建てられなかったそうですが。
井關家は現在「香袋匂い袋、いせき」となっています。社家・井關家住宅は京都市の有形文化財に指定されています。
社家の特徴の一つとして、門や玄関に「鳥居型」が作られていることです。
門と玄関の上部に鳥居の「貫(ぬき)」に似せた横木があるのが特徴。
社家の道を北に進むと右に折れ曲がります。少し歩くと大田神社です。カキツバタで有名ですね。
あと50m進むと散策ルートのの終点、結婚式場「愛染蔵」です。
ちょっとおじゃましてお庭を拝見。
建物は江戸時代後期、約300年前のもの。近鉄奈良駅前にあった造り酒屋「きくや」の酒蔵だったものを移築しました。上賀茂神社からここまでのんびり歩いても15分くらいです。上賀茂神社を参拝して時間に余裕のあるときは、是非おすすめの散歩コースです。
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