上賀茂神社、社家の道にはいろんなお店があって、散策するときの楽しみのひとつ。(このページの写真は2008年から2012年にかけて撮影したものです。写真によっては現況を表してないものもあるかもしれません。)
上賀茂神社といえば「やきもち」の神馬堂(じんばどう)が名物。場所は社家道から少し外れた、一の鳥居の左手です。
上賀茂神社のもう一つの名物は「すぐき漬け」という漬物。独特の手法で漬けられます。「すぐきや六郎兵衛」は一の鳥居の向い、駐車場の一角。店頭にはすぐきを漬けるための道具が展示されています。
では社家の道を東に向かって進んで行きましょう。
上賀茂神社で婚礼の儀を終えた新郎新婦ほかのみなさんが「京都の漬物 御すぐき處 なり田」の前を歩いて行かれます。一見すると高級料亭ですが、ここは老舗の漬物屋さん、そして社家です。
そもそも「すぐき」はカブに煮た植物、これを社家が賀茂の河原で見つけ、社家の屋敷内のみで栽培されていたとか。「なり田」の創業は1804年ですが、実際にすぐき漬けを漬け始めたのは300年前からとのこと。
「なり田」の道路向かいにあるのが「ギャラリーショップ津田」。表札には「織紬のつだ」と書かれています。建物はもちろん社家。
紬や絣で作ったハンドバッグなど和の小物や陶器を販売。春には明治時代の雛人形や五月人形を展示、初夏には賀茂なすも販売されているようです。
なお、この社家の敷地内にある離れに歌手・加藤登紀子さんが幼い頃家族で住んでおられたそうです。お店のご主人は加藤登紀子さんのいとこにあたるそうです。
藤ノ木社を過ぎて左に曲がったところには「香袋 匂い袋 いせき」。井関家も社家、京都市の有形文化財指定されています。
座敷上り口にはフタバアオイなどの鉢がしつらえてありました。
この季節、五月人形が飾ってありました。
|