宇治といえば源氏物語ゆかりの地。長い物語の第三部のうち「宇治十帖」は宇治が舞台です。宇治市では物語を視覚的に体感できる施設として源氏物語ミュージアムを設置しました。多くの観光客が宇治観光の途中に立ち寄っています。
宇治川の北岸に設置された「さわらびの道」の北端に博物館があります。最寄りの駅は京阪「宇治駅」です。受付で観覧料を支払い有料エリアに入ります。最初のホールは「企画展」です。訪問した日は「なんといってもお茶は宇治」と題して宇治の茶文化にちなんだ様々な品が展示してありました。
次は「平安の間」。源氏物語の全体像が十二単を身に着けた実物大のマネキン(?)をはじめ、牛車など、さらに六条院のミニチュアモデルとともに展示してあります。
六条院のミニチュア模型です。光源氏のモデルとなった源融が五条から六条にかけて増築した寝殿です。
次は「宇治の間」。宇治十帖がテーマです。中央の大きなスクリーンには源氏物語当時、まだ平等院が建立されていない頃の宇治が描かれています。
宇治十帖は「橋姫」で始まり「夢浮橋」で終わります。背後に流れるアナウンスにしたがってスポットライトがあたります。
「映像展示室」では宇治十帖をテーマに作成された再現映画が30分毎に放映されています。上映時間は20分ほど。
正面受付を挟んで有料ゾーンとは反対側に「図書室」と「喫茶」「ショップ」「講座室」があり、こちらは無料で利用できます。
「源氏物語ミュージアム」は宇治市内の観光ゾーンのほぼ北端。周辺には世界遺産の宇治上神社や放生院、さらには古刹・興聖寺があります。宇治川を眺めながらこれらすべて見て回っても半日あれば充分でしょう。
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