萬福寺では境内の中心線上に4つの大きな建造物が直線状に並びます。手前から、三門、天王殿、大雄宝殿、法堂。このページでは3番目の大雄宝殿をご紹介します。写真は天王殿から大雄宝殿を眺めたところです。
建物手前に「月台」と呼ばれる一段高い段が設けられています。
建物は江戸初期の建立、中国明朝の仏教建築の影響を大きく受けたもので、2階建てに見えますが実は1階。屋根は一重裳階(もこし)の付いた二重構造となっています。「大雄宝殿」の扁額は隠元の書だとか。
日本に招いた中国の高僧・隠元禅師に、日本に踏みとどまってもらうため母国の仏教寺院に似せて建てたのだとか。随所が中国風となっています。
香炉も中国風ですね。
中央にご本尊の釈迦如来像、脇侍は阿難と迦葉です。
では大雄宝殿の中をぐるっと一周、見て回りましょう。堂内にはお坊さんたちがお勤めのときに座る丸座布団が敷き詰められています。また建物内の周囲には「十八羅漢像」が祀られています。
向かって右手の十八羅漢像のうち九体。
向かって左手の十八羅漢像のうち九体。
跋陀羅尊者の足元におかしな動物が?! ねこ? トラ? これのみガラスケースに収められていますが貴重なものでしょうか。
通り抜けて大雄宝殿の裏手に出ました。正面に法堂が見えています。欄干が中国風。
左は大雄宝殿のうしろ側、そして右は最も奥に位置する法堂、一段高くなっています。
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