萬福寺は、京都でも有数の巨大寺院。隠元大師の創建による黄檗山萬福寺の境内には19の塔頭がありますが、その一つ「龍興院」は、広大な萬福寺の敷地のほぼ北端に位置し独振性英禅師によって開かれました。一切経の版木が所蔵されている「宝蔵院」のとなりです。
門前の石柱に「出世地蔵尊」とありますように、山門を入ってすぐ右側に地蔵尊が祀られています。1960年、寿塔修理の際に境内の崖から現れたそうです。「出世地蔵」と名付けられ、以来信仰を集めています。写真の左に立つお地蔵さんは近年制作されたものと見られ表面が真新しい。
土の中から現れたお地蔵さんは立派な祠の中に祀られています。鑑定の結果、1000年以上前のものだということがわかりました。古代の奈良街道の道路脇にあったものかもしれない、とのことです。
お地蔵さんの右に回り込むと書院への通路があります。
左を見ると、ちょっとかわったものが。見たところ茶室ですね。
お寺の方に伺ったところ、仙台のご住職が趣味で造られたもので、巨大な酒樽に入り口と屋根を付けて茶室にされたとか。似たものを「しょうざん峰玉亭」の庭園で見たことがあったので茶室だとわかりました。
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