京都にはいろんな珍しい店があるものです。ここは松原通、六道珍皇寺の少し西側、六波羅蜜寺の少し北側です。
T字路の突き当り、「六道の辻地蔵・西福寺」の向かいにある京町家の古い建物、こちらは創業350年という「菱六」という会社。業務用の糀(こうじ)の種を製造販売しています。「種麹」のことを業界用語で「もやし」と呼ぶんだそうです。
なんと造酒屋(日本酒メーカー)の70%がこちらの糀を使用するんだとか、オンリーワンのすごい会社ですね。かつて京都の町中に多くの造酒屋があった頃は、種麹を製造する店が幾つもあったそうですが、現在はここだけ。全国的にも6軒しかないということです。
そして看板も年代モノです。「麹種もやし」と書かれています。
麹は日本の食文化の原点、日本酒だけでなく、味噌、醤油は糀がなくては作れません。その根本原料を製造されている「菱六」さん、次回訪問するときは内部も見学させてもらいます。
Ads by Google
|