西京味噌の「本田味噌」

本田味噌本店は、室町通と一条通が交わる交差点の北西角にあります。

本田味噌は創業が1830年、当初は「禁裏御所御用達」として、おもに宮中におけるお料理用に味噌を納めていました。明治に入って一般販売をはじめました。

京都御苑に近いここ本店では、主な商品「西京白味噌」のほか、さまざまな米麹由来の商品を店頭販売しています。

本店の建物は室町通の面し、木造の虫籠窓がある商家造り。室町通をはさんで「虎屋」に面しています。

本田味噌といえばこれ「西京白味噌」です。京都人の定番。宮中料理、懐石料理のなかで京都の味として定着しました。甘い甘い味噌、米麹が大豆の２倍使ってあるそうです。関東以北の人たちには甘すぎるかもしれませんね。この甘さ、かつては砂糖の代わりに使われたほどです。

西京白味噌のなかでも最高グレードは「特選 西京白味噌」です。赤いラベルが目印。特選はその年の新米で仕込むのだそうです。期間限定商品です。500グラムで￥1,100です。これは我が家のお正月の雑煮用に購入したものです。

「特選 西京白味噌」で作った我が家のお雑煮！ おいしくてほっぺた落ちそう（笑）

こちらは本田味噌本店の西隣、虎屋菓寮で出されるお雑煮、年末年始のみの季節メニューです。

本田味噌本店では「Le martin de miso」と称し、西京白味噌をベースの洋菓子をプロヂュースしました。上は「京（みやこ）フィナンシェ」、下は「京（みやこ）ダックワーズ」。口に含むとどちらも白味噌の味がしっかり伝わってきます。

Le martinとは気の利いた命名ですね。本田味噌店の屋号は「まるたん」（丸の中に丹の文字）。これに引っ掛けてMartin（笑）。