山科から京に入る渋谷街道は東海道の代替道として使われ、古くは「苦集滅道(くずめぢ)」、また中世は「汁谷口(しるたにくち)」と呼ばれ、たいへん水はけの悪い峠道でした。これを解消するために明治38年に完成したのが「花山洞」です。昭和67年に国道1号線新道が開通したため旧道である「花山洞」は歩行者専用となりました。ではその花山洞トンネルの見学に向かいます。
徒歩の場合は馬町経由で渋谷街道を西進し、国道1号線バイパスの歩行者トンネルをくぐります。(写真の左側の溝のように見えるのが歩行者トンネル。右の車道は国1バイパスから分離する車道。)
歩行者トンネルをくぐるとこのポイントに出ます。車の場合は国道1号線を山科に向い、東山トンネルの直前で左折し「東山ドライブウェイ」の道に入ります。この位置です。
すこし進むと東山ドライブウェイと分岐する狭い道があります。国1バイパスに沿ってもう少し進みます。
すると3つのトンネルが見える位置に出ます。右の2つが国1バイパストンネル。そして左が目的地「花山洞」です。
西の入り口。トンネルの長さは142mですからすぐに通過できます。怖くありませんよ。
東側の入口です。こちらは煉瓦のデコレーション、そして扁額があって「花山洞」と書かれています。
東側入口の脇にお地蔵さんがありました。通行者の安全を祈っています。なおこのトンネル道はほとんど人通りのない寂しいところですので明るい昼間の見学をおすすめします。夜はいろんな霊が出るかも知れません。「心霊スポット」として知られる場所とか。
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