宇治・萬福寺の総門です。この道路向かいは小さな公園になっていて、その一番奥に石碑が建っています。この石碑は宇治茶のはじまりとなった明恵上人の逸話を顕彰したものですなのです。
こちらは石碑がある公園の全景です。
幾つかの時代の建てられた複数の石碑が建っていて、手前には宇治市が設置した説明板もあります。
説明によると、鎌倉時代の初めころ、宇治の里の人たちが茶の木を栽培しようとして種をまくにも、その方法がわからず困っていたところに、馬に乗って通りがかった明恵上人が畑に馬を乗り入れ、蹄のあとに種をまくよう教えたそうです。結果としてこれがうまくいき、のちに宇治はお茶の名産地になっていきます。
明恵上人は高雄・栂尾の高山寺を開山した人。栄西が中国より持ち帰った茶の種を栽培し、日本に茶文化が広まるきっかけを作った高僧です。それまで茶栽培の中心だった高尾から明恵がやって来て、宇治に茶栽培を広めたのです。馬の蹄の話はエピソードの一つでしょう。
一番大きな石碑には「都賀山(栂山)の尾上の茶の木分け植えて、あとぞ生ふべし駒の足影」と彫られています。
なお、この公園の左には普茶料理で有名な「白雲庵」が隣接しています。
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