岡崎、白川に架かる「もっこ橋」

撮影 2017年6月
MOKKO-BASHI BRIDGE, Okazaki, Kyoto - June 2017
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もっこ橋(もっこばし)、白川に架けられた小さな橋。明治31年から昭和55年まで橋の東側に製氷工場があり、工場で使用する保冷剤のおがくずを天日干しするために白川の西側にもっこ(持籠)で担いで運ぶために作られた。現在は観光スポットとなっている。
 ・場所 京都市左京区岡崎円勝寺町
 ・アクセス 地下鉄東西線「東山駅」から徒歩3分
 ・駐車場 なし

左京区岡崎に流れる白川、ここにはひと一人がやっと通れる名物橋「もっこ橋」があります。以前から映画やTVドラマのロケに使われて、マニアの間では有名な橋でしたが、2016年、大ヒットした映画「僕は明日、昨日の君とデートする」に使われたことで人気はピークに達しました。さて、三条通から「もっこ橋」には、白河に沿って北に進みます。

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白川の清流を眺めながら5分も歩かないうちにもっこ橋が見えてきました。川の右も左も風情ある建物が並んでいますね。でも実はこの「もっこ橋」、もとは工場の作業者が渡るための橋だったのです。明治31年、当時としては近代的な製氷工場「龍紋氷室」が操業を始めます。

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当時、氷の保温材としてモミガラが用いられましたが、濡れると乾かして使いました。どうやって乾かすかといえば、シンプルに日に当てて干すのです。そこで工場からもっこ橋を渡って対岸にある広場に運び、広げて干しました。「もっこ」にモミガラを載せて2名で担ぎ運ぶのです。そこでこの橋は「もっこ橋」と呼ばれるようになったのです。

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手すりもなく幅が50cmほどの狭い橋。もちろん人のすれ違いすら出来ません。バランス感覚のよろしくない方は渡らないほうが無難です。

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工場はなくなりモミガラを干す広場には学校が建てられて当時の面影はなくなりましたが、橋だけが残りました。

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水面にはマガモが餌をついばんでいます。けっこう流れは速く、浮いていては下流にどんどん流されていきますので、足を川底に着けてふんばっています。

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