木屋町を四条通から上がっていくと川沿いに見えてくる大きな校舎は、京都市立立誠小学校の校舎です。下京第六番組小学校として1869年に開校しました。最初は河原町三条下ル大黒町にあったのですが、河原町通りの拡幅工事に伴い1928年にこの地に移転してきました。
正門は木屋町通に面していて高瀬川の橋を渡って入門します。小学校は1993年に廃校になりましたが、現在校舎は様々な文化団体に利用されています。
校舎内はけっこうにぎわっています。コーヒカップの看板が見えますね。そう、「トラベリングコーヒー」というカフェがあるのです。場所は元・職員室、オリジナルブレンドのドリップコーヒーが¥300で楽しめます。
玄関の脇には角倉了以翁の石碑が立っています。およそ400年前、京都の産業発展に貢献することになる高瀬川運河を作った人です。
運河の全体像が詳細に解説されています。
校舎はロマネスク様式。昭和初期までの近代西洋建築はそれぞれ個性あるデザインが施されています。京都は近代建造物の宝庫ですね。最近、映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の教室内シーンのロケも行われました。
校舎の南側は運動場、現在はテニスコートとして使われています。今回は建物内部を見学する時間がありませんでしたが、高瀬川・木屋町を散策途中、気軽に立ち寄れるところにありますので、もし古い建物に興味ある方でしたら十分楽しめると思います。
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