京都御所「猿が辻」撮影 2015年12月31日
SARUGATSUJI in Kyoto Imperial Palace, Kyoto - December 31, 2015
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猿が辻(さるがつじ)、京都御所の北東角地がこう呼ばれている。京都御所の鬼門にあたり、軒下にはサルの木像が鬼門を守っている。
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昔から陰陽道において北東の方角は「鬼門」、災がやってくる方角です。これを防ぐためには各家庭では北東角にナンテン(難を転じて福となす)を植えたりしますが、かつては北東、すなわち丑寅の方角に対する防御は現代以上に行なわれていました。
最大規模で行なわれたのは平安京です。十二支において丑寅と反対の方角を裏鬼門と呼び、その干支であるサル(申)をもって防御にあたらせました。都の北東延長線上にはサルを守護神とした神社仏閣を造りました。それらが幸神社、赤山禅院、比叡山延暦寺、日吉神社です。すべてサルが祀られていますね。
京都御所においては鬼門に当たる場所は避けてえぐられていますね。ここが「猿が辻」です。
さらに軒下を見ると、、、
おサルさんが鬼門を守っています。ちょっと分かりにくいですがサルの木像は右向き、御幣を肩に担いでいます。ズームして撮影しパソコンで見れば何となくその姿がわかりますが、現場では軒下が暗くてはっきり見えません。
そして、なぜ金網に覆われているかというと、夜な夜なサルが抜け出し奇声を発して皇室の方々に迷惑をかけていたので金網で覆い逃げ出さないようにした、ということなんですが。なお、幕末に尊皇攘夷派の姉小路公知がここで襲われるという事件がありましたが「猿が辻の変」と呼ばれていて、「猿が辻」という名称はこちらで知られています。
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